Saturday, July 01, 2006

山笠


 また出張で福岡に行った。仕事を終えて中州に繰り出した。中州で飲むのは実に三年ぶりである。通りを歩いていると中州流れの”飾り山”に出会した。
 博多祇園山笠。どんたくに並ぶ博多の祭りである。町別に「流」と称する七つの山笠が競い合う。7月1日のお汐い取りに始まって
15日の追い山でフィナーレを迎える。博多っ子の血が騒ぐ祭りである。
 高校の時に山笠を担いでいる友人がいたが、皮が剥けた肩を自慢げに見せていたのを覚えている。それは博多の男の勲章なのである。
 またチューリップの曲なのだが、博多を歌ったいい曲があるので紹介したい。

 
  博多っ子純情  チューリップ

 いつか君行くといい 博多には 夢がある
 できるなら夏がいい 祭りは山笠

 男達はとても見栄っ張りで気が強い
 海の風に吹かれるから
 だけどみんなすぐに貰い泣きするよな奴
 酒を飲んで肩をたたく

 人ごみに身をまかす 黄昏れた中州では
 誰でもが少しだけ 優しくなれるさ

 夜の女達は気まぐれで移り気だよ
 紅をさして男誘う
 だけどいつか愛が欲しいと春吉橋で
 人に隠れ涙流す

 山笠は千代町流れ 悲しみも押し流す
 この僕の故郷は 遠い町 博多

 どこか遠い知らぬ町へもしも行きたいと
 思う時は行くといいよ
 独りぼっちならばポケットに手を差し込み
 背中丸め歩けばいい


今日から7月。博多の町では法被姿の男達が闊歩しているだろう。
博多の夏の幕開けの日である。

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