Wednesday, December 31, 2014

一年




 昨日、旧友との忘年会に参加するため実家に帰っていたが、先程自宅に帰り着いた。ここ数年、福岡の自宅で新年を迎えている。あと少しすれば、年越しそばを食べて、紅白歌合戦を見て、そして除夜の鐘を撞きに行く、恒例の年越し行事を開始することになる。
 今、このブログを書きながら一年を振り返ろうとしている。今年は上の娘が東京の大学に進学するため、我が家を出て行った。私からすれば別れの年であるが、娘にとっては門出の年となった。
 家族との別れはあったが、旧友たちとの交友が深まった年であった。長崎本線沿いを少年時代のように連れ立って歩き汗を流した。来年はその続きを歩き、いつの日か長崎本線全区間を踏破しようと目標を立てた。他にも旅行などの話しも出てきて、友人たちとの活動が活発になりつつある。

 このブログを書き始めて10年が過ぎた。まだ幼かった娘たちも大学生と高校生になった。そろそろ、子育ては終わろうとしている。来年はこれからの自分の将来を考え、その方向性を模索したいと思っている。昨夜旧友たちと酒を飲みながら、若かった頃のようにまた、友と一緒に何かをしたいと思った。若かった頃あきらめた夢を、また友と追いかけてみたいと思ったのだった。


 一年間お付き合いいただきありがとうごさいました。来年もみなさんがほっこりできるような写真を撮れるよう頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いします。
 良い年をお迎えください。





 

 

Saturday, December 27, 2014

クリスマスケーキ





 遅ればせながら、我が家の今年のクリスマスケーキ。
 ちょっと大人の味のケーキだった。
 50才を過ぎたあたりから残りの人生のことを考えるようになった。
 あと何回桜を見れるのだろうかとか、残された時間を意識するようになった。
 
 あと何回クリスマスケーキを食べられるのだろう。
 あと40回くらいは食べたいと思っているのだが...












Tuesday, December 23, 2014

ラム入りのコーヒー






 マスターがラム入れて飲んでいいよと言ったので、コーヒーにラムを入れた。
 顔がほんのり赤くなった。なんだかとてもしあわせな気がした。 









Sunday, December 21, 2014

冬空






   クリスマスプレゼントを買いに行った週末。
   どんよりした空を見上げた。
   ああ今年も終わるんだなと思ったのです。











Saturday, December 13, 2014

カモの夫婦






 なんだか語らいながら、歩いているように見えた。
 寄り添って支え合いながら、生きているように見えた。








西新カレー




 西新商店街(福岡市早良区)の路地裏に一軒のカレー屋がある。その名も「西新カレー」。カウンターだけの小さなお店で、7人も入れば満席となってしまう。
 東京の一流ホテルに勤めていたマスターが作るカレーは、なるほどホテル風の黒くてとろみのある欧風カレーである。昨今、本場インド風のスープ状のカレーが流行りつつあるようだが、私は好まない。昔ながらのとろみのあるルーでないといけない。私が好きなのはカレーではなく、カレーライスなのである。
 マスターの話しでは、そもそもカレーライスは明治時代にインドを植民地支配していたイギリスから、とろみをつけて西洋料理風にアレンジされ日本に入って来たらしい。その後、イギリスではカレーライスは途絶え、日本で独自の進化を遂げて普及。今ではとろみのあるカレーライスを食べるのは世界中探しても日本だけらしい。
 写真はカツカレー大盛り(690円)である。写真を撮らせてくれと言ったら、カレーの前にマスターが立った。その立ち方が凛としてダンディーであり、マスターがホテルマンであったことを窺わせる。
 西新カレーは、極東の片隅の路地裏にある、正統派ブリティッシュカレーの店である。






Sunday, December 07, 2014

ガード下






 たそがれ時のガード下では
 何かを少し思い出し
 だれもが少し優しくなれる。









雲呑麺



 出張の合間、四ッ谷の「支那そば屋こうや」で雲呑麺を食べた。私は”支那そば”と言う言葉に弱い。大袈裟かもしれないが、支那そばという言葉に近代日本の歴史が凝縮されているような、大陸に馳せた先人たちロマンを感じてしまうのである。
 九州ではあまり支那そばという言葉を聞かない。支那そばと言えば関東系の醤油あるいは白湯スープをイメージしてしまう。雲呑麺も九州ではあまり見かけないし、ワンタンと九州系豚骨スープとの相性は関東の醤油ラーメンより劣ると思っている。
 蘊蓄はこの辺にして、この店、見ていると受ける注文の8割は雲呑麺であった。私も他のお客さんに倣って雲呑麺を注文した。熱々のワンタンが5個ほど乗っており、その熱きワンタンのおかげでスープが冷めない。布団の中の湯たんぽ的存在になっているのである。ワンタンを一個頬張っては麺を啜り、次第に汗がにじんでくる。ようやく食べ終えた頃には、身体から湯気が立ちそうなくらい温まった。
 勘定を済ませ店を出ると、師走の風が足下から吹いて来る。しばらくそれが気持ち良くてコートを手に持ったまま、ほっこりとした気持ちで駅へと向かったのだった。






三丁目の夕日



 金曜日、出張で東京に行った。今度東京へ行く時には訪れてみたいと思っていた場所があった。今更であるが、先日映画「ALWAYS 三丁目の夕日」を観て、あの映画の舞台となった街を訪れてみたいと思っていたのである。
 あの舞台設定はどこだろう?私は三田辺りではないかと思っていたが、ネットで調べたら、虎ノ門三丁目から愛宕一丁目付近であることがわかった。
 土曜日、朝食を済ませてホテルを9時過ぎにチェックアウトし電車に乗った。どこで下車しようか迷ったが、新橋で下車してぐるっと芝公園まで歩き、それから虎ノ門三丁目〜愛宕1丁目付近を散策した。写真は正則高校付近で撮ったものである。
 当然のことながら舞台となった付近はビルが建ち並び、その当時の面影を見ることはほとんど出来ない。東京タワーもビルの影に隠れ、近くにありながらもなかなか姿を見せてくれない。それでも細い路地を入ると古びた民家がいくつか残っていて、当時の面影を見いだすことができる。フィクションであることは百も承知であるが、鈴木オートはこの辺りだったんじゃないだろうか、院長先生が狸に化かされたところはこの辺りじゃないだろうかと私の想像力をかき立たせてくれた。
 そうこうしていると愛宕神社にたどり着いた。何だか愛宕神社の神様に誘われてここまで来たような気がする。祭神に手を合わせ、私の短い「三丁目の夕日」ツアーは終わったのだった。