Saturday, January 25, 2014

今津干潟








  きらきら きらきら しておりました。











小鍋立て




 昨日、仕事を終えて同僚と居酒屋で鍋をつついた。写真がそれであるが、鰯のつみれ鍋である。鰯のつみれに豆腐、油揚げ、長ネギにごぼうが入っており、冷えきった身体を温めてくれた。
 博多はもつ鍋のイメージが強いが、私が幼かった頃、もつ鍋はまだ普及していなかった。今でも年配の方の中には、もつ鍋を食べたことがない人は多い。大勢で賑やかに食べるにはもつ鍋も良いが、一人あるいは少人数でつつくにはもつ鍋は似合わない。池波正太郎の言うところの”小鍋立て”では具材は二品か三品、質素であることが粋なのである。

 薄暗い灯りの下にぐつぐつと小さな土鍋が音を立てている。それを眺めながら酒を舐めるように飲んでいる。さまざまなことを考えながら、黙って鍋を見つめている。煮えたのを見計らって静かに箸を入れ、やがて口の中に広がる美味しさに、ささやかな幸せを感じる。大袈裟かもしれないが、生きてて良かった、自分の人生も満更ではなかったと思わせてくれる。小鍋立てとは、そんな生きていることを実感させてくれる料理ではなかろうか。









Sunday, January 19, 2014

長浜海岸







       松林を抜けて海岸に出る。
       見渡す限り海岸には誰もいない。
       赤い椅子が一脚。
       誰かがさっきまで座っていたかのように
       浜に打ち上げられていた。










Saturday, January 18, 2014

招き猫







 セブンイレブンの店の前、まるで招き猫のようにじっと動かず座っていた。
 暖かな光の中、しあわせそうに座っていた。








Sunday, January 12, 2014

地下道







人通りもまばらな地下道では、寒さを逃れた人達が静かに歩いていました。










Saturday, January 11, 2014

ココア




 三連休の初日、博多の十日恵美須へお詣りに行って、ぶらぶらと町中を散歩した。今日の福岡の最高気温は7°。晴れてはいるものの気温は上がらず、足下からしんしんと寒さが這い上がってきて肩まで冷やした。
 散々歩くが一向に身体は温まらない。寒さと疲れに歩くのを止め、天神から地下鉄に乗って六本松の行きつけのSaredo Coffeeで暖を取ることにする。いつもならコーヒーを頼むところだが、どうにもコーヒーでは暖まりそうな気がせずココアを注文した。

 私がまだ小学生だった頃、冬、学校から帰るとココアをよく飲んだ。カップに森永のココアパウダーと砂糖を入れ、ストーブの薬缶からお湯を注ぎ、炬燵に入ってペースト状に練り上げてココアを作った。今にして思えば面倒だが、美味しいココアを飲むための手間を、少年であった私は惜しまなかった。
 そう言えば、初めて喫茶店で注文したのもココアだった。中学一年生の冬休み、友人と久留米の映画館にジョーズを観に行った帰り、恐る恐る少年三人で入った喫茶店でココアを飲んで、少しだけ大人になったような気がした。恐らくココアには誰もがそんなあどけない思い出を持っているだろう。

 今、中学三年生の娘が夜遅くまで受験勉強をしている。頑張っている娘に私は時々ココアを入れてあげる。もしかすると娘のココアの思い出に私が登場するかもしれない。いや絶対父が入れたココアの味を娘は忘れないだろうと、馬鹿な父親は思うのだった。





Saturday, January 04, 2014

謹賀新年




 みなさん、明けましておめでとうございます。
 旧年中はご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。

 明けて正月四日。九連休の休みも明日までとなった。曜日の感覚はとうになくなり、毎日、食べては飲んでの生活が昨日まで続いた。これでは社会復帰に支障を来しかねないと、今日は朝から姪浜(福岡市西区)までの約八キロの海岸線を二時間かけて歩いた。
 写真は姪浜漁港に停泊していた漁船の大漁旗である。正月らしい光景に思わず出会し、シャッターを押した。ちなみに向こうに見える観覧車は、マリノアシティ(アウトレットモール)の観覧車である。
 
 今年の抱負はと考えてみたが、今年は娘二人が大学、高校とそれぞれ進学するため、そのことで前半は色々大変だろうと覚悟している。特に上の娘は東京に上京することが決まっており、その引っ越し等で大忙しになるだろう。
 しかし、一段落したら、私も娘にかこつけて上京し、こっそり東京散策を楽しみたいと思っている。その際は東京の風景と美味しい物を紹介したいと思っているので、期待せずにお待ちいただきたい。


 では、本年もどうぞよろしくお願いします。