古着屋でアロハシャツを買った。似合いもしないのにアロハシャツが大好きなのである。
私がアロハシャツを着た姿を見て家内は言う。香港映画に出てくるチンピラみたいだと。言い得て妙である。確かにその姿はどこか胡散臭さい。
でもやっぱりアロハシャツが好きである。風通しの良いアロハシャツが大好きなのである。
そして僕はランチに迷う・・・
古着屋でアロハシャツを買った。似合いもしないのにアロハシャツが大好きなのである。
私がアロハシャツを着た姿を見て家内は言う。香港映画に出てくるチンピラみたいだと。言い得て妙である。確かにその姿はどこか胡散臭さい。
でもやっぱりアロハシャツが好きである。風通しの良いアロハシャツが大好きなのである。
今週は月曜が祭日だったため、1週間があっと言う間に終った。
水曜日、朝から会社が借りている倉庫に行って資料の整理を行った。各部が人を出して古い資料の整理を行っており、その日は私の他に総務部の若手社員も倉庫に来ていた。
エアコンの無い倉庫は蒸し風呂状態で、ジーパン・Tシャツに着替え作業を行ったが、あっと言う間に汗だくになってしまった。
我が部の資料は思ったよりも少なく、2時過ぎには整理を終えることができた。総務部の分を手伝ってやろうとしたら、若手のY君が「海を見に行きませんか?」と言い出した。
Yは日頃勤勉な男である。それに私の高校の後輩でもある。たまには息抜きも必要だろうと、「誰にも言うなよ」と念を押し、Y君とA子を連れ車で志賀島に向かった。
かれこれ20年振りの志賀島だった。海ノ中道から橋を渡り、島を右回りに廻り、国民休暇村の辺りで車を停めて浜に下りた。
3人で砂浜に立ち海を眺めた。私の横でY君とA子がまぶしそうに海を見つめている。彼等ぐらいの頃、何度も志賀島に来た。当時ドライブと言えば志賀島だった。その頃の事が思い出され、彼等の若さが羨ましく思えた。
最後に海の家でかき氷を食べて帰った。帰りの車の中で今度はみんなでバーベキューをしようと話が盛り上がった。渋滞の車の中で3人の笑い声が響いた。こんな日もあっていい。たまにはこんな日も必要なのである。
今日は海の日。夕方ひとり自転車に乗って百道浜まで行ってみた。
浜辺では早々と海水浴を楽しむ家族連れや、ビーチバレーに興じる若者たちで賑わっていた。ビーチバレーはブームなのだろうか、砂浜に何面もコートが作られ、たくさんの人で盛り上がりを見せている。
そんな光景を横目で見ながら浜をさらに進んだ。やがて浜は室見川に突き当たり終わりになる。その突き当たりに自転車を止め、海に注ぐ川を眺めていた。
水面に夕陽が乱反射している。吹く風が何とも気持ちよい。もう梅雨明けも間近だろう。海の家で買ったスミノロフを飲みながら、今度は娘と来ようかなとか思いながら、ひとり海の日を楽しんだのだった。
昨日、博多祇園山笠のフィナーレである”追い山”を観に行った。
真夜中、仲間と中州に集結し、行きつけのライブハウスで飲んで追い山の時が来るのを待った。さすがに1時を過ぎると客もまばらで、最後は私たちの貸し切り状態に近かった。
3時を過ぎマスターに行ってらっしゃいと見送られ、ようやく表に出た。雨が上がっているのを期待していたが、まだ小雨が降り続いていた。
櫛田神社の参道付近に傘を差して開始を待つことにした。追い山開始は4時59分である。2時間近く傘を差して待ったが、開始時間が近まるにつれ、かえって雨脚は強まった。傘を差しているので頭は濡れないが、背中は後ろの人の傘から流れ落ちる雨水でびしょ濡れである。結局、写真もろくすっぽ撮らないまま見物を途中で断念し帰った。
びしょ濡れで家に帰り着き写真を整理したが、案の定上手く撮れていない。全体的に暗いし、カメラが雨に濡れないよう撮ったので手ぶれも多い。
そんな中で一枚が目に止まった。それがこの一枚である。追い山開始を待つ父と幼い娘。父親の締め込みにねじり鉢巻姿が何とも男らしい。父親本来の強さや威厳をこの男性に感じる。
しばらくこの写真を眺め考えた。わが娘たちは私のことを父親としてどう思っているのだろうか。
この父親のように強くあらねばならないと、自分の撮った写真に教えられた気がしたのだった。
家から歩いて3分のところにスーパーがある。会社の帰りや、散歩の途中によく立ち寄る。大したものは買わない。カットスイカやぶどうなどの安価な果物がほとんどである。
昨日もスイカを買いに行った。レジで前の女性が豆腐を買っているのを見たら、私も無性に豆腐が食べたくなった。一旦レジを済ませたが我慢しきれず、豆腐コーナーに行き「男前豆腐」という、ちょっと大きめの豆腐を買った。
私の豆腐の好みは、堅い木綿豆腐だ。堅ければ堅い程いい。今日、その「男前豆腐」を冷や奴にして酒を飲んだ。小葱をたっぷり切って、さらにおくらを乗せて食べた。期待していた通り「男前豆腐」は堅くて濃厚な大豆の味がした。
夏は素麺と冷や奴。それにデザートはスイカ。これだけでいい。毎日これだけでいい。
降り続いた雨もようやく上がった。
久しぶりの土日連休。今日は午前中、上の娘が進学を希望する女子中学の見学会に、私と娘と二人で行って来た。
学校側の説明によれば、1日7時間授業で土曜日休みは隔週。公立より3年間で1,200時間程授業が多いとの事。私が行く身なら勘弁してくれと言いたいが、行くのは娘。びしびし鍛えて欲しいと思うのである。
夜になって、下の娘が今日は七夕だと言い出した。7月7日、そう言えばそうである。
そうこうしていると、下の娘が折り紙を短冊状に切って家族に配りだした。願い事を書けというのである。酔っぱらって書かずにいると、娘が早く書けと催促してきた。面倒臭かったので「5キロやせますように」と書いといてくれと頼んだ。
夜中、酔いも覚めてのどが渇いたので、麦茶を飲もうと起き上がると、部屋の中の観葉植物に先ほどの短冊が結んであった。「テストで100点取れますように」とか「わんちゃんが飼えますように」とか小学生らしい願い事が書いてあった。私が娘にお願いした短冊はと探すと、「長生きせーや! けんじ」と書いた短冊が結んであった。
寝静まった部屋の中で、ひとり受けて笑ってしまったのだった。
とうとうマンションを決めた。先週の木曜日、契約書に印鑑を押した。以前紹介した、龍の通り道にあるマンションである。
それを買うにはいくつかの問題があった。もちろん経済的な問題もあったのだが、その他にも解決しなければいけない問題があった。
一旦はそのマンションを買う事をあきらめ、別の物件でマイホーム計画は進みつつあった。
それをひっくり返してくれたのは担当の営業マンだった。営業マンのM君、彼が担当でなかったら、恐らくもうひとつの物件に決まっていただろう。
M君は先週の日曜日、突然我が家に来た。他の不動産会社に転職することになったというのだ。最後に一杯奢ろうと、近くのバーに連れて行って二人でビールを飲んだ。M君は今まで無理に勧めようとはしなかった。不思議な男である。気に入った人にしか勧めないのだと言う。だから私に買って欲しいのだと言うのである。
家に帰って妻と話した。でも、彼女は首を縦に振らない。それはそれで仕方ないと思っていた。そこで生活するのは、仕事に明け暮れる私より、むしろ彼女の方なのだから。
「お前の好きにすればいい。だけど断るなら、彼に会って断りを言ってくれ」私はそう家内に言った。そして家内は彼に会って、私が予想していた通り買う事を決めて帰って来たのである。
マンションのエントランスを出ると1軒のバーがある。写真はそのバーの入り口にある木彫りの梟である。下北沢の行きつけの店の前にも梟がいた。どうやら梟に縁があるらしい。引越しが済んだらM君夫妻を我が家に招待して、そしてこの梟のバーで飲もうと思っている。夜が白々と明けるくらいまで彼と飲もうと思っている。