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廃線で 役目を終える 秩父別
「別」の一字が 切な過ぎて

遠き日に 思いはめぐる 野を走る
廃線の車景 胸に刻まん

オーナーの 熱き想いに 頷けば
香りも高し ムスカテラー

船見坂 下って左 ジャズ喫茶
潮の匂いと 出会うあたりに

海老蟹に 鮭貝鮪 卵焼き
飯の上にも 都の候

先人の 拓きし道を よろめきて
三合の酔ひ 宿までの旅

涼しげな ハイボール見て しばしの間
女房と二人 涼を楽しむ

法被着て ステテコはいて 男衆が
夏到来の 匂いする夜

炎天下 揺れる暖簾に いざなわれ
鰻丼食らう 妻と二人で

梅雨明けて 眩しき芝に 風そよぐ
空の青さと 平和台跡