Sunday, February 14, 2021

志賀島

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 土曜日、写真を撮りに行こうと意を決し、博多港から船に乗って志賀島へ向かった。志賀島は博多湾の北部に位置し、島とは言いながらも砂州により陸続きになっている半島で、「漢委奴国王」と刻まれた金印が発見されたことで有名なところである。

 志賀島へは何度も行ったことはあるが、船で渡ったのは子供の頃に父に連れられて海水浴に行った以来である。埋め立てにより大きな変貌を遂げた百道地区。そのシンボルとしてそびえる福岡タワーと赤銅色に光る福岡ドーム。当時と変わらないのはふ頭に立つ博多ポートタワー(博多パラダイス)がだけである。ひとり船上から風景を眺めながら、しばし昔の記憶を辿ってみたのだった。

 


Monday, February 01, 2021

グリーンカレー

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 土曜日の夕方、女房がカレーをみんなで食べに行こうと言い出した。女房と娘が好きなのは、今流行りのスパイシーでシャバシャバしたカレーである。私が好きなカレーは欧風の昔ながらの洋食屋が出すようなカレーだ。どこの店に行くのか?と尋ねるが、店まではまだ決めていないようだ。
 どこにしようかと女房と娘が話している横で、そういえば近所のライブハウスのO君がコロナでライブができないからと、カレーのイートインを始めたのを思い出した。
 私は女房と娘にO君のライブハウスに行ってグリーンカレーを食べる提案をしたら、娘がそこで良いよと言ってくれたので、家族三人で歩いてO君のライブハウスに出かけた。
  
 ライブハウスに着くとO君と従業員のK君が明るく迎えてくれた。バーコーナーのテーブルでカレーができあがるのを待つ間、従業員のK君が娘にステージの方を見せてくれた。
 K君が娘と女房に音響のことやライブのことなどを説明してくれる。薄暗いステージにはPearlのドラムセットが置いてあり、ドラムの縁に入口の照明の光が少しだけ反射して見えた。そのドラムセットの前でK君と娘と女房の3人で写真を撮って、バーコーナーに戻るとほどなくグリーンカレーが出来上がった。写真がそのO君が作ったグリーンカレーである。
 この手のカレーを私は普段食べないが、ココナッツミルクの味がする本格的なグリーンカレーではないか。あっという間に食べ終えると汗が頭からじわじわと吹き出してきた。

 新型コロナはいまだに終息する気配がない。そんな中でカレーを作って、何とかこの苦境を乗り越えようと頑張っているO君たち。明るく振る舞う彼らに頭が下がる思いがした。帰りに、配達もしますからとO君がメニューが書かれたチラシをくれた。
 桜が咲くころにはライブが再開できるようになるのだろうか。いや、必ずなってほしいと思いながら家族三人店を後にした。