Sunday, January 29, 2012

炒飯

IMG_6327.JPG

   先日、福岡モーターショーを見に行った帰り、会場近くの中華料理屋で炒飯を食べた。
   つい先週、この店で中華そばを食べたばかりで、写真を撮って構わないかおかみさんに尋ねると、「また撮るとですか。きれいに撮ってもらわんといかんですよ。」と笑いながら言われた。この間も同じように写真を撮らせてもらったので、どうやら私のことを覚えてもらったらしい。タンタン麺が人気の店なのだが、私はタンタン麺が苦手なので、それ以外の料理をいつも注文している。
   話しは変わるが私は家でよく炒飯を作る。私の数少ないレパートリーのひとつで、自分ではそこそこ美味しいと思っている。娘たちに中華スープとセットでよく作ってやるのだが、娘たちの評判も悪くはない。
   東京ガスのCMに「家族の絆・お父さんの炒飯編」と言うものがある。娘が嫁ぐ前、父親に子供の頃よく作ってくれていた炒飯をもう一度作ってくれとせがむドラマ仕立てのCMなのだが、いいCMなので良かったら是非見ていただきたい。恐らく娘を持つ父親ならば、誰もが同じような家族の思い出があるだろう。このCMの父娘を、ついつい自分と自分の娘に置き換えてしまい切なくなってしまうのだが、いつかこんな日が来ることを期待したりもするのである。







黒猫

IMG_6359.JPG






   朝、浜辺の松林の中で黒猫と会った。
   カメラを出してシャッターを押した。
   黒猫は自分が撮られているのを知っているかのように
   カメラを見つめる。
   撮り終わると、松林の奥に消えて行った。
   あっと言う間にいなくなった。













Monday, January 23, 2012

携帯

IMG_6181.JPG






   土曜日の朝、目の前をカモが三羽泳いでいて、ジョギングしている人がいて
   太極拳みたいな体操をしている人がいて、ベンチに腰掛けメール打ってる人がいました。










エリアスちいさなレスキューせん

IMG_6257.JPG




   「エリアス ちいさなレスキューせん」と言う子供向けの番組を知ってますか?
   機関車トーマスを船にしたような番組なのですが、この小さな給油船を見ていたら
   ちょっと思い出しました。
   いい話しなんですよね...










Sunday, January 22, 2012

みやけうどん

IMG_6183.JPG


   博多のうどんを語るのならば、この店は外せないだろう。場所は上呉服町。店名を「みやけ」と言い、大博通りから少し入った路地で50年以上営業されている。
   店に入ると一瞬タイムスリップしたような感覚に陥る。テーブル、カウンター、あらゆるものに50年の歴史を感じる。厨房の真ん中には、五右衛門風呂のような麺を茹でる大釜が鎮座しており、その釜に出汁が入った大きなとっくりが3本ほど入れて温められている。
   注文したのはエビ天うどん。博多ではかき揚げ風の小エビの天ぷらを出す店が多い。これにいなりを2個頼み締めて480円。値上げもほとんどされていないのだろう。申し訳ないくらい安い。小振りのどんぶりには溢れんばかりに出汁が注がれ、その出汁の中に極太の麺がゆったりと横たわっている。これぞ博多うどんの典型である。
   近くに承天寺と言うお寺がある。実はこのお寺がうどんの発祥地とされている。宋時代の中国に渡った承天寺の聖一国師が1241年に帰国した際、博多織や饅頭、うどん、そばの製法技術を持ち帰ったと伝えられており、境内の隅には「饂飩蕎麦発祥之地」という碑が建っている。
   最近、博多ではちょっとしたうどんブームであり、様々なスタイルのうどん屋が多く出店している。ほとんどの店が腰のある讃岐風の麺を売りにしており、昔ながらの博多うどんを食べさせる店が徐々に少なくなりつつある。長い歴史の中で、食文化も様々な変遷を辿り進化していくのだろう。恐らくその昔、聖一国師が中国から持ち帰り伝えたうどんも、現在私たちが食べているうどんとは全く違ったものだっただろうと思う。それはそれで仕方がないことではあるが、うどん一杯の中にも故郷を感じるような、いつまでもそんな一杯であり続けて欲しいとみやけうどんに思う。目の前に置かれたどんぶりを見つめ、少しほっとした気持ちになったのだった。






Saturday, January 21, 2012

給油船

IMG_6274.JPG




こっちのタンカーにあっちのフェリー。
給油船が忙しく行き交い給油する。
何故かみんな緑色の船だ。
給油船はどこで給油しているのだろう?
実は僕は知っている。












Sunday, January 15, 2012

元祖長浜屋

IMG_6136.JPG



    元祖長浜屋まで徒歩10分。そんな謳い文句のマンション広告は見たこと無いが、私は結構自慢にしている。最近では、今や全国区になった一蘭や一風堂がもてはやされているが、福岡人はなんやかんや言っても、元祖長浜屋のラーメンが大好きなのである。
    年数回、元祖長浜屋の衝動に駆られることがある。その衝動は突然襲いかかり、減退すること無くむしろ増幅していく。先週金曜日に、近所に以前あったバーの常連さんによる新年会が行われた。私もお誘いを受けて参加したのだが、その常連さんの中に、以前そのバーで飲んだ後、一緒に元祖長浜のラーメンを食べに行った女性の方がいた。その時以来お会いすることもなかったのだが、その方を見た瞬間から、私の中で元祖長浜のスイッチが入ったのだった。
    今朝、目が覚めると、どうにも我慢できずに、元祖長浜屋を目指した。元祖長浜屋は鮮魚市場の近くにあり、早朝から営業している。早朝からラーメンなんか食べる人がそんなにいるのかと思われるかもしれないが、それが休日の朝はいつも満席にちかく、ひどい時は行列ができていたりもする。市場で働く人、夜勤明けで帰る人、それに観光客。お客さんも様々であるが、一番驚くのは、見るからに地元の人で、家族連れで来ている人が結構いるのである。時刻は朝7時。日曜の朝7時に家族でラーメンを食べに行くことが、どのような過程を経て決定されるか知らないが、少なくとも我が家ではあり得ないことである。

    前日、夕食を終えて父親が「母さん、明日の朝はみんなで元祖長浜屋にラーメン食べに行こうか。」と切り出す。洗い物をしながら母親が、「そうね。そう言えば最近食べてないわね。」と賛同の意を表す。母親の意向を気にしながら見ていた小学生の娘と息子が「やったー!私はカタ麺」「僕はナマ麺で替玉!」とか言って明日のモーニングラーメンは決定されるのである。そして、家族みんなで早朝に食べた元祖長浜屋のラーメンの味は、家族の思い出の味として、心に深く刻み込まれるのだろう。

    そんなことを勝手に想像しながら、同じテーブルに相席となった家族を微笑ましく見ていた。今度我が家でも提案してみようか。恐らく家内や娘たちは「どうして休みの日に7時前から起きて、あなたとラーメン食べに行かなきゃいけないの!」と一蹴されるだろうけど。










Thursday, January 12, 2012

昭和バス

IMG_6002.JPG




  昭和バスは昭和な感じで走ってる。
  ニット帽のじいさんが乗ってきて、ジャージ姿の中学生が降りて。
  バス停じゃないところでも降りれたりする。
  キャッチコピーは「人にやさしい昭和バス」。
  海水浴場が見えたら、そろそろ終点です。









Wednesday, January 11, 2012

103系

IMG_6075.JPG





   そう言えば年末に「103」と言う名のクラブに行った。
   クラブのママに「経営者はもしかしたら”市丸さん”と言う方ですか?」と尋ねたら全然違った。
   後になって思った。もしかしたら経営者は、103系電車が好きな方かもしれないと。
   多分これも違っていると思うけど。










Sunday, January 08, 2012

鷽替えの夜

IMG_6119.JPG





   月明かりの下、鷽替えはひっそりと行われた。
   太鼓の音を合図に神事は始まる。「替えましょ、替えましょ」と小声で言いながら、持ち寄った木彫りの鷽を大勢の人たちが交換していく。自分がついた一年の嘘を、天神様が吉と交換してくれるらしい。
「替えましょ、替えましょ、木鷽を替えましょ」。
   満月の夜、太宰府天満宮ではみんなの嘘が洗い流され、吉となった。











カキ小屋

IMG_6060.JPG


   後輩の登山のリクエストのひとつは低山であったが、もうひとつはカキ小屋だった。カキ小屋とは、水揚げしたばかりのカキをバーベキューのように自分たちで焼いて食べさせるお店で、糸島の漁港ではこの時期、たくさんのカキ小屋が店を出す。
   山を下りて1時間ほど歩き、ようやく岐志と言う漁港にたどり着く。この漁港には10店ほどのビニールハウスのカキ小屋が出ており、ちょうどお昼時とあってどの店もかなり込み合っていた。
   適当に店を選び中に入る。どの店もメニューや料金にあまり変わりなく、カキはキロ当たり800円が相場になっている。1キロで大きめのカキが10個ほどになる。
   まずはカキを1キロと車エビにサザエ、ヒオキ貝を2個ずつ注文。エプロンを着て左手に軍手をし右手にはトングを持ち、目の前の網で焼き始める。生きた車エビが網の上で踊る。エビに申し訳なさを感じながら、トングでひっくり返す。程なくしてカキがフタを開けて汁を吹き出す。素早くトングで取ってパットに置き、専用のヘラでその少し開いたふたをこじ開け、さらに殻の内側についた貝柱を取る。汁をこぼざないないように軍手をした左手でそっと持ち上げ、まずはその汁を啜ると口の中で潮の香りが広がる。そして一気に実を放り込むと、その潮の香りの中でさらに豊潤な世界が展開される。あまりの美味しさに、一瞬身体が硬直してしまう。
   更にカキを1キロ追加。イカの一夜干しも焼き、最後にカキ飯にアラの味噌汁をいただく。ビール三杯飲んでお代はひとり約3千円。毎年カキ小屋に来ているが、やはり安い。ビールを飲まない人ならば、恐らく二千円も掛からないだろう。200%満足してカキ小屋を後にしたのだった。






砂浜

IMG_6026.JPG




   後輩と二人、砂浜を歩き登山口へ向かう。
   右手には玄界灘が、時に大きく時に小さく波を打ち寄せる。
   海から吹く風を遮る物は何もなく、容赦なく右の頬を風に差し出す。
    閑散とした集落に波音が響き渡る。
   ふと、「砂の器」の放浪のシーンを思い出す。










立石山

IMG_6039.JPG

   昨日、会社の後輩と立石山に登った。新年最初の登山である。後輩に山登りのお誘いメールを送ったら、「なるべく低山でお願いします。」との返事だったので、糸島の立石山(209m)に登ることにした。
   立石山は低山ではあるが、途中険しいところが何カ所かある。また、名前の通り岩場の多い山で、大きな岩が頂上付近には屹立しており、岩の間を抜けてようやく山頂にたどり着くことができる。写真は山頂近くで撮った眺望であるが、頂上付近では玄界灘の大パノラマが広がっている。福岡近郊の山で、この眺望に勝る山はそうないだろう。私のお気に入りの山のひとつである。
   実は去年の3月12日にクラブでこの山に登った。東日本大震災の翌日である。九州では直接被害は無かったものの、それでも暗澹とした思いでこの山に登り、みんなで海を見つめた。後輩はその頃東京にいたため、そんなことは知らずただ景色の美しさだけに感動し眺めている。私は景色を眺めながら、その時のことを思い出していた。あの日を境に、私の周りでも様々なことが変わって行ったような気がする。
   そんなことを考えながら、珍しく穏やかな冬の玄界灘を、後輩と二人しばらく眺めていた。








Thursday, January 05, 2012

観月橋

IMG_5773.JPG






         ゆりかもめ 追う少年の 無邪気さかな?













Monday, January 02, 2012

謹賀新年

IMG_5635.JPG



   新年 明けましておめでとうございます。
   皆さんはどのような正月をお過ごしでしょうか。

   私はと言うと、昨日は家内の実家で酔っぱらい、夜、ひとり自宅に戻り、そして今朝はいつもの休日どおりカメラを持って散歩に出掛け、結構自由な正月を送っています。お詣りにまだ行っていないので、午後からは近くの神社にでも行こうかと思っています。
   写真はさっき撮ってきたばかりの大濠公園の大楠です。青空に映る枝とカラスのシルエットが、何だか和風で縁起が良さそうだったので、2012年の最初の一枚に選びました。




   それでは皆さん、今年もよろしくお願いいたします。