またも雨である。このところ日曜は決まって雨が降る。
何もすることは無くカメラをいじっていたら、娘が国語の教科書を朗読し始めた。横で聞いていたら、なかなかいい詩だったので思わず教科書を覗き込んだ。題名は「晴間」、作者は三木露風とあった。知らなかったが、童謡「赤とんぼ」を作詞した人である。
晴 間 三木露風
八月の 山の昼
明るみに 雨そそぎ
遠雷の 音をきく
雨の音 雷の音
うちまじり 草は鳴る
八月の 山の昼
をりからに 空青み
日は照りぬ──
静かなる 色を見よ
山の昼
なんだか驟雨の後に夏草の匂いが漂ってきそうな、そんな感じがする詩である。子供の頃、クワガタ捕りに森に入って、夕立に見舞われたことを思い出す。
梅雨空を見上げながら、夏空を待ち遠しく思ったのであった。
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