Sunday, June 25, 2006

晴間

IMG_3133.JPG

 またも雨である。このところ日曜は決まって雨が降る。
 何もすることは無くカメラをいじっていたら、娘が国語の教科書を朗読し始めた。横で聞いていたら、なかなかいい詩だったので思わず教科書を覗き込んだ。題名は「晴間」、作者は三木露風とあった。知らなかったが、童謡「赤とんぼ」を作詞した人である。

  晴 間  三木露風  

  八月の 山の昼
  明るみに 雨そそぎ
  遠雷の 音をきく

  雨の音 雷の音
  うちまじり 草は鳴る
  八月の 山の昼

  をりからに 空青み
  日は照りぬ──
  静かなる 色を見よ
  山の昼

 なんだか驟雨の後に夏草の匂いが漂ってきそうな、そんな感じがする詩である。子供の頃、クワガタ捕りに森に入って、夕立に見舞われたことを思い出す。
 梅雨空を見上げながら、夏空を待ち遠しく思ったのであった。 

No comments: