ひとり糸島の幣の浜まで行った。灘山と言う糸島半島の東にある山に登った後、海岸線を歩いてみた。
若い頃、私はこの浜によく来た。ひと夏に三四回は来たものである。白い砂浜が弓状に延々と続く幣の浜。私の思い出の浜である。
波が引いた後の砂浜にわずかな日が差し、浜は鏡のように輝く。その鏡のように輝く浜に、足跡を残しながら西へと進む。ふと立ち止まり、昔泳いだのはこの辺りだったろうかと、遠い記憶を呼び起こしてみる。もう、20年も前の記憶を。
そうこうしている内にとうとう私は歩き疲れ、松林の向こうの車道へ出ることにした。波音を背中で聞きながら、思い出の浜を後にした。
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