Sunday, August 20, 2006

 洗濯して干しておいたジーパンにアブラゼミがとまっていた。何もジーパンにとまらなくてもいいと思うのだが、ジーパンのちょっとゴワゴワした感じが良かったのだろうか。
 蝉の話しで、おじゃる丸の映画に「約束の夏」というのがある。いい話しなので紹介したい。
 ある夏の日、せみらと名乗る少年が突然おじゃる丸の前に現れる。おじゃる丸はせみらと徐々に仲良くなるが、ある日、おじゃる丸のプリンをせみらが食べたことに腹を立ててしまう。せみらはひたすら謝るが、おじゃる丸は許そうとしない。しかし翌日、おじゃる丸はせみらと仲直りしようと、せみらの分のプリンを持っていつもの場所に出かけるが、そこにはせみらの姿はなく、代わりにたくさんのセミの死骸が落ちていた。少年せみらは実はセミの化身だったのである。おじゃる丸はその事に気付き、意地悪したことを後悔し号泣するのである。
 何年か前に、何気なしに娘と見ていたのだが、不覚にも泣いてしまった。誰しも、もっと優しくしておけば良かったと後悔したことがあるはずである。ケンカした友達が転校になったりとか、似たような経験が私にはある。「約束の夏」は少年時代を思い出させる名作である。
 

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