日曜日、町内のお祭りに出掛けた。曳山を追いかけて写真を撮っていたら、目の前に肩車をしている父子がいた。その光景に惹かれシャッターを押した。
考えてみれば、私は父に肩車をしてもらった記憶が無い。母に背負われていた記憶はあるのだが、どう思い返しても父に肩車をしてもらった記憶が無いのである。恐らくそれは、父が病弱であったせいだろう。
父は戦後兵隊から帰ってくると、栄養不足から肺を患い、長い間入院していた。だから、激しい運動をすることは出来なかった。相撲をとったこともないし、キャッチボールをした記憶もあまりない。我が子を肩車するのさえしんどかったのだろう。そして、それは、父親としてすごく辛いことだったろうと思う。
先日、久しぶりに娘に”高い高い”をしてみた。何とか小2の娘はやれたのだが、小5の娘はさすがに中に放り投げることができなかった。娘は予想以上に重かったのである。娘の成長を嬉しく思う反面、自分の体力の衰えをどこかに感じた。もう、自分も若くない。ただ、それでも娘は嬉しそうに笑ってくれたのだった。
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