Sunday, April 09, 2006

桜の木の下で

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 小金井公園に花見に行った。公園内は屋台のテントが軒を連ね、大勢の花見客で賑わっていた。
 屋台で焼き鳥を買って缶ビールを飲み横になっていたら、遠くの方で太鼓の音が聞こえてきた。最初は気にもしていなかったが、太鼓のリズムが妙に気になり出した。どうも日本の太鼓ではないようだ。起き上がってその太鼓の音のする方へ歩いて行ってみた。しばらく歩くと公園の奥の桜の木の下で、太鼓やドラなどの楽器を老若男女10人くらいで演奏しているグループが見えてきた。どうやら韓国の人たちのようである。 
 近くまで行って演奏を聴いていたら、いつの間にかそのグループの周りに人垣ができた。曲が終わって拍手がわき起こり、近くで聴いていたおばちゃんが、曲の意味をドラを叩いていた若い女性に尋ねた。白いTシャツに野球帽をかぶったその女性は、天と地に捧げる曲で豊作を祈る曲ですと説明してくれた。確かに太鼓の優しい音が大地を撫で、鐘の音が天高く飛んで行くような感じである。
 長老が一声を発し次の曲が始まった。桜の木の下でしばらく足を止め、演奏に聴き入っていた。

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