太宰府天満宮のいちばん奥に、「お石茶屋」という茶屋がある。
この茶屋を営んでいたのは、「お石さん」と呼ばれていた女性で、筑前三美人のひとりにも数えられたほどの女性だったらしく、その美貌と気っぷの良さは東京にまで聞こえ、財界、政界の大物までが当時この茶屋に立ち寄ったらしい。
その茶屋の裏手に通称「お石トンネル」と言われるトンネルがある。写真がそのトンネルなのだが、先週の土曜日、久しぶりに太宰府を訪れカメラに収めてきた。このトンネルは筑豊の炭坑王麻生太吉(麻生太郎の曾祖父)が、お石さんが自宅から茶屋に通いやすいようにと掘らせたという説がある。もしかすると彼が会いに行くために掘らせたものかもしれない。いずれにしろこのトンネルは愛が掘らせたトンネルと言うことになる。なお、お石さんは昭和51年、76歳で独身の生涯を閉じたらしい。
もし太宰府を訪れることがあったら思い出して欲しい。天満宮でお参りした後、お石茶屋で梅ヶ枝餅を食べ、そしてこのトンネルをくぐりできれば竃門神社まで歩いてみて欲しい。お石さんと二人の愛に思いを馳せながら。
8 comments:
素敵なトンネルですね。
美女好きとしてはぜひ拝見したかった、お石嬢。
しかしほんとうに美しい人って独身の方多い気がします。
神様が許さないのかしら・・・
そして気になる梅ヶ枝餅・・・
ピンク色だろうか
こんばんは、はじめまして
素敵な話ですね。
そしてミドリが綺麗でこのトンネルのもつ情緒を感じさせてくれます
shironkoさん
梅ヶ枝餅は白い焼き餅でして、中に餡が入っています。
梅のマークの焼き印が押してあり、太宰府の名物なんです。
実は我が家の近くにもお店があって、時々買って食べます。
美味しいですよ。
pubom156さん
コメントありがとうございます。
Bloggerの方ではないようですが、よくここまで迷い込まれましたね。(笑)
つたない写真ですが、またよかったらお立ち寄りください。
お石さんの石のトンネル。
ちょっとシャレた話ですね。
梅が枝餅、美味しそうな名前です(笑)
物語もうつくしいけれど、
何時見ても、Bonkieyさんの写真は、
整った感じと、湿度感がうまくミックスされて、
よいですね〜。
梅が枝もち、大好きです(^ ^)。
ondoyamaさん
いい話でしょ!
トンネル掘ってまでも、会いに行きたかったんだろうと思います。それくらい美人だったのでしょうね。
mimimoriさん
お誉めの言葉ありがとうございます。
湿度感ですか、初めて言われました。
とてもうれしいです。
これからも頑張ってとり続けます。
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