Saturday, November 13, 2010

新福菜館



 京都ネタもこれで終わりにしたい。うどんを紹介したので、今度は京都のラーメンついて書いてみたい。
 京都に行く前、今回のツアー参加者である元上司のTの席に呼ばれた。Tが京都に行って食べたいラーメンがあると言って、とあるラーメン屋のホームページを見せた。
 私はそのホームページの黒々としたラーメンを見せられた時、どこか見覚えがあるラーメンだと思ったが、その時はそれ以上思い出せなかった。
 一泊二日の旅行もあとはそのラーメンを食べて帰るだけとなった。四条から五条へ、五条から河原町通を京都駅方面へ、ラーメン屋に向かってひたすら歩いた。歩きながら、携帯でそのラーメン屋「新福菜館」の情報を調べていると、そのラーメンが5年ほど前に、横浜で食べたラーメンだと言うことに気付いた。
 当時私たち家族は川崎に住んでいたが、たまに横浜の港北まで買い物に出かけていた。新福菜館はセンター北にあるモザイクモールに入っており、当時一度だけ食べたことがあった。それから私たちは転勤となり福岡へ引っ越したのだが、今でも時々家内はこの真っ黒な不思議なラーメンのことを思い出し、もう一度あのラーメンを食べたいと言っていたのである。
 ようやく店に着いて並ぶこと10分、店内に案内された。まずはサイドメニューの付出し肉とビールを注文し、軽く一杯引っ掛ける。それからチャーハンを食べようやくラーメンの登場となった。写真がそのラーメン、5年振り再会したラーメンである。まさか、このラーメンをまた食べる機会が訪れるとは思ってもいなかった。真っ黒なスープに中太のストレート麺。スープを飲むと、遠い記憶が蘇って来る。見た目ほど辛くもなく、あっさりとしてコクがあり、そして微妙な苦さを感じる。横浜のモザイクモールで食べたラーメンと同じである。
 スープを最後の一滴まで飲み干し店を出た。店を振り返りながら、今度は女房を連れて来ようと、自分だけ食べた後ろめたさを感じながら、京都駅に向かったのだった。


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2 comments:

Milu said...

まるで醤油の中に浮かんでいるラーメンのように見えます。 @@
この黒さは一体何かしら?
想像つかぬ味です。
私はいつこのようなラーメンが食べられるのかしら???e

bonkley said...

濃い口醤油のようです。
東京で食べるうどんのような感じで
真っ黒だけど結して辛くはないです。
ちょっと、ハマる味ですね。
日本にお帰りの際は、探してみてください。
横浜でも食べれますよ。