Sunday, February 03, 2008

スパゲッティ

 スパゲッティという言い方自体古めかしくなりつつあるが、パスタと言うにはいささか抵抗がある。私はスパゲッティが大好きである。
 私が子供の頃、町にはスパゲッティを専門に食べさせる店はなかった。喫茶店のメニューにせいぜいナポリタンとミートソースの2種類があっただけである。ケチャップがべったり付いたナポリタンに、タバスコと粉チーズをかけて食べてるのがスパゲッティの正しい食べ方だと信じていた。
 写真は昨日のお昼に私が作ったトマトソースのスパゲッティである。自分で言うのも何だが、スパゲッティにはちょっと自信がある。夏場はスパゲッティのためにわざわざ唐辛子とバジルをプランタンで育てたりしている。
 スパゲッティに開眼したのは伊丹十三のエッセイを読んでからである。20年以上も前の事で、その本の内容もおぼろげにしか覚えていないが、正しい食べ方や調理方法が書いてあって、それからその調理方法を真似て作るようになった。以来20年研鑽を重ね、自分でもそこそこ自信が持てるようになったのである。
 上の娘がまだ幼かった頃、私があまりにスパゲティばかり作るので、「パパは将来スパゲッティ屋さんになるんだよね」と言ったことがあった。私が「会社を辞めたらしようかな〜」と答えると、娘は「ママはきっと百円ショップをするんだよ」と言った。おかしくて笑っていたら、それ以来家内はあまり百円ショップに行かなくなったのだった。

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