久しぶりに舞鶴城(福岡城)に登ってみた。紅葉の時季は毎週のように足を運んでいたが、落葉し寒さが厳しくなると、いつしか足が遠のいてしまった。自転車を大濠公園からゆっくりと城内に進め、城址の方に向かった。しばらくすると梅林に出くわした。ほとんどがまだつぼみだったが、それでもいくつかの梅は花びらを開かせていた。その花を見て、ようやくここが梅林であったことに気付いた。何度もこの辺りを散策し写真も撮ったのだが、気付いていなかったのである。一体何を見ていたのだろう。
結婚したばかりの頃、太宰府に住んでいた。近くの駅のホームに菅原道真が詠んだ歌が書いてあった。
「東風吹かば にほひおこせよ梅の花 主なしとて 春を忘れそ」
朝、電車を待つ間、その歌をよく眺め暇を潰した。春先の穏やかな日には、風に乗って梅の香りがして来そうな、そんな気がしたのだった。
1 comment:
舞鶴というと京都を連想してしまうのですが、
そうではないのですね。
それにしても、もう梅花ですか!
春はもうすぐかな。
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