娘がリビングでランドセルを広げて宿題をしていた。何とはなしに見ていたが、娘は6年生なのでこのランドセルもあと2ヶ月で役目を終えるのである。6年間も娘はこのランドセルを背負ったのかと思うと父親として感慨深いものがある。小さかった娘が、いつしか女房と変わらぬ背丈になって、ランドセルも小さく感じるようになった。
私は転勤族なので上の娘には小学校を2回転校させた。だから娘は3つの小学校にこのランドセルを背負って通ったことになる。転校の度に娘には辛い思いをさせてしまった。そんな辛い思い出も含めて、このランドセルには詰まっていることだろう。
そんなことを思いながら私はランドセルを抱え上げ、ちょっとだけ背負ってみた。すると娘が勉強の手を止め、「オヤジ、キモイから止めろ!」と私に文句を言った。娘はいつしかたくましく成長していたのだった。
フェイク、フェイク、フェイク!
2 days ago
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