Friday, May 05, 2006

横須賀

  Mikasa

 横須賀に行った。横須賀に行くまで知らなかったが、戦艦三笠は東郷平八郎の銅像と共に横須賀にあったのだ。写真はその戦艦三笠である。
 明治31年、日本政府はロシア帝国の極東南下を阻むため、莫大な費用を捻出し戦艦三笠をイギリスの造船会社に発注した。完成すると明治38年連合艦隊の旗艦となり、ロシアのバルチック艦隊に挑んだ。日本海海戦である。司令長官は東郷平八郎、作戦参謀は海軍史上最高の頭脳と言われた秋山真之である。この海戦に勝っていなかったら、今日の日本はなかっただろう。まさに国家の存亡を賭けた海戦だった。
 艦内に入ってみた。船首に立って海を眺めた。このデッキに東郷が立ち、秋山が立ったのである。時折風が強く吹いた。『本日天気晴朗ナレドモ浪高シ』、秋山が打った電文と同じように、晴天の中を風に波が煽られていた。

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