Sunday, May 23, 2010

再び可也山




 昨日、糸島の可也山に登った。可也山は私たちが昨年クラブを立ち上げ、初めて登った記念すべき山である。当時、10名程メンバーを集めたが、張本人の私も含め誰もが登山の素人で(今もほとんど素人だが)、私たちはこの山の難所に見舞われ洗礼を受けた。あれから1年、今回の登山は自分たちの成長を試す登山でもあった。
 天気は曇り。夕方からは雨の予報だったので、スタート時間を少し繰り上げ登り始めた。山道はどんどん狭まり、足場が悪くなって行く。しばらくするとロープ伝いに登る難所が現れる。その難所をなんとかクリアし、去年登った時に座り込んだ場所までたどり着く。昨年よりきつくない。昨年はこの場所で絶望的になるくらい、へたり込んでしまったのだが... 自分自身の成長を実感できた。
 その後、2回休憩を取って山頂にたどり着いた。1年振りに見る山頂からの眺め。眼下には刈り取りを待たれる麦畑が黄金色に光って見え、その先に長く横たわる幣の浜の白い砂浜に波が打ち寄せていた。みんなでしばらくその景色をながめ、写真を撮った。
 山を下りたら、程なくしていけす料理屋のバスが迎えに来てくれた。1年前と同じお店に送迎をお願いしていた。お店に着いて登山靴のひもをほどき部屋に入ると、見事な鯛の活き造りが卓上に用意されていた。鯛の脇にはにハマチにイカ、ヒラメにサザエと盛られており、一目見てその新鮮さがわかる。早速ビールで乾杯して箸をつける。申し分なく美味い。これ以上の刺身には、そうそう出会えないだろうと言うくらい美味い。まるでそれが、可也山に登ったご褒美のように思えた。土曜の昼下がり、心地よい疲れと程良い酔いが、私たちを包んでくれたのだった。







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