Sunday, May 31, 2009

運動会

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 暑かった。じわじわと暑かった。

 なので、ひとり途中で抜け出して、家ですいかを食べた。

 ベランダから子供たちの歓声が、遠く聞こえた。









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Saturday, May 30, 2009

紫陽花

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 眩しすぎては輝かず、むしろ薄暗い中にこそ光るかな。
  
 こんな生き方もあるのです。







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Sunday, May 24, 2009

麦秋

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 友人が営むカーショップに、ETCの機械を着けにひとりで鳥栖まで行った。すでに助成金は4月末で終わったらしいが、着けないと家内にやかましく言われるので、友人に頼み込んで何とか1台確保してもらっていたのである。
 帰りに父の墓参りに行くことにした。この間実家に帰った時に行きそびれていたから、立ち寄ることにしたのである。
 友達のカーショップを後にして、しばし幹線道路を走った。鳥栖をようやく過ぎたあたりで脇道に入り、山の麓にあるお寺を目指した。しばらくすると、黄金色に棚引く麦畑が目の前に広がった。麦畑を見るのも随分久しぶりのような気がする。車を止めて写真を撮ることにした。
 畑の畦に立ちシャッターを押した。山から吹く風がシャツの袖から入り、脇から背中に抜けて行く。何とも心地よい初夏の風である。
 この風景の奥に父は眠っている。お寺は少し高台にあるので、ちょうど寺から見ると眼下にこの麦畑が横たわっていることになる。いつしか自分も、その寺に眠ることになるのだろうが、この風景の中なら悪くはない。山歩きが好きだった父も、ここなら満足しているだろう。そんなことを考えながらまた車に乗って寺を目指した。黄金色の光の中、不意にビールを飲みたくなったのだった。



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Saturday, May 23, 2009

すいか

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 実家の母から先日すいかが送られてきた。決まって母は私の誕生日が近づくとすいかを送ってくれる。
 しかしながら我が家では、私以外すいかを食べない。まず、女房が食べないので、その影響なのか娘たちも好んで食べない。結婚したばかりの頃、家内がすいかを嫌いだと知って驚いた。日本人なら誰もが好きだと思っていたすいかを、草のような匂いがするから嫌いだと言うのである。贅沢な奴である。
 だから私は、毎晩食後にひとりで食べている。半分を家内の実家にお裾分けし、残り半分を大事に冷蔵庫にしまい、毎晩切っては食べている。残り少なくなってきたので、恐らく明日には食べ終わるだろう。47才目のすいかも明日が食べ納めである。



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Sunday, May 17, 2009

BAR29

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 BAR29は福岡市中央区港にあるダイニングバーである。今年3月にオープンしたばかりだが、会社帰りに時々立ち寄ってはワインを飲んで帰っている。
 日曜の今日、自宅近くを自転車に乗って散策していたら、たまたま店の前を通りかかった。どうやら仕込みをしているようで、店の戸が開いていた。通り過ぎようとしたら奥から、このバーのシェフY君が出てきてくれた。よかった1杯飲んで行ってくれと言うのである。時刻は4時半、いささか飲むには早すぎるが、断る理由は何もない。いつ何時でも飲んで行けと言われて、断る理由などはないのである。
 カンターに腰掛けギネスビールを1本もらう。Y君は仕込みをする中、つまみを1品作ってくれた。ポッキーのようなものに生ハムを巻いた物だが、名前がややこしくて何度聞いても覚えることができない。その生ハムポッキーのようなつまみを口にしながら、ギネスをゆっくりと流し込む。
 私はこのY君が作る料理が好きである。豚スペアリブのグリルやさんまの酢漬けに鯛の塩釜焼き。特に鯛の塩釜焼きは申し分無く美味しく、しかも安い。何と1,500円位で食べれるのである。もともと、パティシエの勉強をしたらしいが、料理のセンスも中々のものである。出される一品一品に丁寧さと、彼の料理に対する情熱を感じることができる。
 ギネスを飲み干してしまったので帰らなければならない。カウンターにお金を置いて重い腰を上げる。Y君がカウンターから出てきて送ってくれる。ご馳走さま、また美味しい物を食べさせてください。新作が出来たら教えてください。できれば魚料理が僕は好きです。






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Tuesday, May 12, 2009

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 あと何回、あんたらと飲めるのだろうと考えたら

 僕はとても寂しくなったのです。

 手拍子するあんたを愛おしく感じたのです。

 





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Sunday, May 10, 2009

母の日に

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 家内が私の母に「母の日」のプレゼントを用意してくれた。土曜日の夕方から、一人電車に乗ってプレゼントを届けに実家に向かった。
 実家は福岡から小一時間ほどのところにある、鳥栖という町である。交通の便も良く、行こうと思えばいつでも簡単に行けるのだが、それが中々行き出さない。考えてみたら、年に3回程しか帰っていないのである。
 実家に着くと、母は私の好物である豆ご飯を炊いて待っていてくれた。豆ご飯で軽く夕餉を取り、それから友人たちと飲みに出かけた。翌日は朝6時半に起き、まだ酒が残る体に鞭打ち庭木の剪定をした。剪定は重労働である。こればかりは年老いた母親では無理なので、私が毎年やるようにしている。梯子に上り、2時間くらいかけて剪定を行い、それからちょっと昼寝をし、また電車に揺られ自宅に帰った。
 今度行くのは恐らくお盆の頃だろう。またその頃には庭木も伸びているだろう。これからは、もう少し実家に帰る回数を増やそう。もう少し親孝行しなければいけないと思いながら、車窓に広がる郷里の風景を眺めながら帰ったのだった。



 
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Tuesday, May 05, 2009

レンゲ

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  手に取るな やはり野に置け 蓮華草
 

  写真に撮るのは問題ないです。     




  

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どんたく

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 博多どんたくも昨日で終わってしまった。どんたくに雨はつきものと言うが、ジンクス通り今年のどんたくは二日間とも雨に祟られフィナーレを迎えた。おかげでパレードを見ないままだったが、たまたま久住からの帰り、大濠公園でUターンする花自動車に出会したので、その華やかな姿をカメラに納めることができた。
 私が子供の頃、花自動車は花電車だった。路面電車が地下鉄となったため、花電車は花自動車へと変わったのである。遠い記憶に父と姉二人とでどんたくを観に行って、路面電車の軌道を歩いている記憶がある。あれはどこだったのだろうか。
 その日家に帰ると、近所の方が潮干狩りのお裾分けで、あさり貝とあげまき貝を持ってきてくれた。その晩、私は生まれて初めてあげまき貝を食べた。この記事を書いていたらそんな昔のことを思い出した。どんたくとあげまき貝が私の記憶の中では連鎖しているようである。


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Monday, May 04, 2009

久住

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 由布院に一泊した翌日、久住へと向かった。前にも書いたが私は久住が大好きである。
 久住が大好きだと広言して止まないが、しかし、一度も久住山には登ったことはない。結婚したばかりの頃、友人たちと一度だけ久住登山を企画したことがあるが、残念ながら不参加者が相次ぎ企画倒れに終わってしまった。
 その時の企画をいまだに覚えている。友人の知人のバンガローで一夜を明かし、山に登ろうと言う企画だった。夕食もきのこ汁と決めていた。その時、「旅のしおり」のような物を私が作った。私以外そんな物は作らないのだが、表紙に草原と牛の絵を書いたら、妻がとても牛には見えないと馬鹿にしたのを覚えている。
 幻の企画から15年が過ぎた。まだそう実感はないが体力も年々衰えていることだろう。元気なうちに一度は登っておかなければいけない。斜面を彩るミヤマキリシマを観ながら山頂を目指し、山を下りては温泉で疲れを癒す。薪ストーブの前でウイスキーを飲みながら昔話に花を咲かせよう。友よ、そろそろ久住に登ろうか。


 
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由布院

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 由布院へ家族で行ってきた。結婚する前に家内と来たのが最後だから、実に17年ぶりの訪問である。
 当時と比べれると驚くほど店が増えている。牧歌的だった町が、軽井沢のように何ら由布院とは関係のないお土産屋やキャラクターグッズの店で汚染されている。土産屋の売り子の口調も何故か東京風であり、県外からの出店が多いことも見て取れる。
 由布院の発展はそもそも、別府などの温泉街とは一線を引いた、歓楽街的要素を排したところにあると思う。これによって女性客や知識人層を取り込むことができたのである。しかし、人気が高まるにつれて、先に書いたようにお土産屋などの出店が増え、売りであった田園的な風情が今無くなりつつある。
 朝霧に包まれる由布院。仰ぎ見る由布岳と澄んだ金鱗湖。私たちが愛した由布院は長閑で静かなところではなかったのだろうか。由布院の将来が心配である。




 
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