祝日の今日、仕事で門司港を訪れた。5ヶ月ぶりの訪問である。港には海峡に入り込んだ西風が、周防灘へ抜けようと強く吹いていた。
門司港駅のホームほど佇まいのあるホームは、恐らくそう無いだろう。そこには濃厚に明治の香りが漂っている。一歩一歩ホームを進むほどに、かつてこの駅を降りた人々がホームに残した、情念のようなものを感じる気さえしてくる。
私はこの小さな港町が好きでたまらない。この街に住むことは無いだろうが、できれば関わりを持ち続けたい。電車を降りて改札へ向かいながら、ふと誰かが出迎えに来てくれているような気がした。
勿論、そんな筈は無いのだが、誰かが待っていてくれているような気がしたのだった。
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