”鉄なべ”は博多を代表する餃子専門店である。博多の餃子と言えば一口餃子、一般的な餃子の半分ほどのサイズである。なぜ、博多の餃子は一口サイズなのか。インターネットで調べてみたがよく分からない。気の短い博多っ子が、早く焼き上がるように小さくしたのではないかと勝手に推測する。
鉄なべの餃子はその名の通り、鉄の鍋に入って出てくる。注文ごとに鉄の鍋に入れて焼くのである。焼き上がりはカリカリとしてて実に香ばしく、ヘルシーな感じがする。初めて食べる人は、これは餃子なのかとあるいは首を傾げるかもしれない。
そもそも、焼き餃子は満州地方の食べ方らしい。満州から引き揚げてきた日本人によって普及されたものと思われる。満州地方では家庭で餃子を一から作って焼くのだろう。母親が餡をこね、みんなで皮に包む。そんな光景が満州には今もあるのだろうと思う。
一口餃子を頬張りながら、遠き満州を思う。実際は食べるのに忙しいのでそんな暇はない。ビールを喉に流し込み、一口餃子をいっぺんに2・3個放り込む。これを何度も繰り返し、おなかが満たされて行く。最後にみそ汁を飲んで店を出る。博多は餃子もまた格別である。
フェイク、フェイク、フェイク!
3 days ago
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