Saturday, January 20, 2024

元部下のこと

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 元部下が東京から出張で福岡に来たので会社近くのバーで飲んだ。20年ほど前、六本木に勤務していた時の部下で、当時六本木でよく一緒に飲み歩いた。
 彼はラガーマンで、高校・大学とラグビー部に所属。いわゆる体育会系の男で、上司の命令に忠実であり、そして酒豪である。小学生の息子が地域のラグビーチームに所属していて、今、全国大会でベスト8まで残っているとハイボールをグイグイ飲みながら、うれしそうに近況を私に話してくれた。

 とにかく酒が好きで、晩酌にアルコール度数の高いストロングゼロのロング缶を5本のみ、それから焼酎の水割りを飲むという。酒が強いのは分かっているが、アルコール依存症ではないかと私は少し心配している。同席した会社の仲間が「つい飲んでしまうのですか?」と尋ねると元部下は首を横に振ったので、私が「飲まなきゃやってられないのか?」と聞くとニコッと私を見て大きく頷いた。

 彼は今、守備範囲の広い難しいポジションにあり、傍で見ていてもその苦労が窺い知れる。コロナ以降、在宅勤務が増えて、そのストレスも日増しに高まっているのではないかと思う。「少しは身体の事考えて飲む量を調整しろよ。」と忠告しながらも、「次回は3月、酒蔵開きがある頃に来いよ。」と言った別れた。
 昨年も彼と行ったが、また菜の花が咲く頃に電車で揺られて筑後の酒蔵開きに行き、うれしそうに振舞い酒を飲む彼を見たいと思う。それまで少し酒をセーブして欲しいと思ったのだった。

 

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