Sunday, April 20, 2014

富松うなぎ




 富松うなぎは久留米市南部の筑後川沿いにあるうなぎ屋である。土曜日、散歩がてらに西鉄電車に乗って行ってみた。
 天神から特急電車に乗って約40分、大善寺駅で下車する。田んぼの中の道をてくてくと歩いて約30分、もうすぐ筑後川に突き当たる頃、富松うなぎの看板が見えて来た。
 看板を見上げて前回来たのはいつだったか思い起こしてみる。恐らく結婚して間もない頃、女房と二人で来たのが最後だから、約20年ほど前になる。日曜日の午後、久留米から筑後川沿いに車を走らせて来た記憶がある。
 さらに記憶を遡る。姉に初めて連れて来てもらった時のことを思い出す。何の用事だったか忘れたが、佐賀県庁に姉たちと行った帰りに、富松に行ってうなぎを食べた記憶がある。県庁では昭和天皇平癒の記帳が行われていた。昭和の終わりの記憶である。
 うな丼をひとり食べながら、そんな昔の記憶を辿った。当時のことを思い出していたら、あっと言う間にうな丼を平らげていた。何だかうな丼が勿体なかった気がしたのだった。
 



 



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