Sunday, January 06, 2013

筑後川

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 五日土曜日、ひとり久留米を歩いた。西鉄電車に乗って久留米駅で降り、繁華街を抜け水天宮に参拝し筑後川の河川敷に出た。写真は水天宮下から筑後川を撮ったものであるが、私はこの川の向こう側の町で育った。
 流域に育った者にとって筑後川は精神的支柱となっている。その大きな流れを見るたびに心の安寧を感じる。東京にいた頃、下北沢のとあるバーで店主が私が九州出身と知って、海援隊の「思えば遠くへ来たもんだ」をかけてくれたことがあった。その曲の一節に筑後川は登場する。

 筑後の流れに 小魚(こぶな)釣りする人の影
 川面にあわく浮かんでた 風が吹くたび揺れていた

 その時、しみじみとその曲を聴きながら私は、中学生の頃、学校が終わって釣りに行ったことを思い出した。日が落ちるまで釣り糸を垂らし、結局何も釣れずに夕陽の中を自転車に乗って帰ったこと。その時の風景が脳裏に広がり、下北沢の小さなバーで郷里を懐かしんだ。
 郷里を離れて暮らす人々は、それぞれの郷里の風景を心の中に大事に仕舞って生きている。自分を育みそして自分を形成した風景、その風景を時折開いてみては郷里に思いを馳せるのである。
 今度は菜の花が咲く頃にまた行こうか。昔のように家内に弁当作らせて。








2 comments:

Milu said...

ご挨拶遅れましたが、明けましてお目出度うございます。
今年も素敵な写真を楽しみにしています。
宜しくお願いします。

bonkley said...

Miliさん

明けましておめでとうございます。
イタリアの美味しい記事を今年も楽しみにしています。
本年もどうぞよろしくお願いします。