
太宰府天満宮のいちばん奥に、「お石茶屋」という茶屋がある。
この茶屋を営んでいたのは、「お石さん」と呼ばれていた女性で、筑前三美人のひとりにも数えられたほどの女性だったらしく、その美貌と気っぷの良さは東京にまで聞こえ、財界、政界の大物までが当時この茶屋に立ち寄ったらしい。
その茶屋の裏手に通称「お石トンネル」と言われるトンネルがある。写真がそのトンネルなのだが、先週の土曜日、久しぶりに太宰府を訪れカメラに収めてきた。このトンネルは筑豊の炭坑王麻生太吉(麻生太郎の曾祖父)が、お石さんが自宅から茶屋に通いやすいようにと掘らせたという説がある。もしかすると彼が会いに行くために掘らせたものかもしれない。いずれにしろこのトンネルは愛が掘らせたトンネルと言うことになる。なお、お石さんは昭和51年、76歳で独身の生涯を閉じたらしい。
もし太宰府を訪れることがあったら思い出して欲しい。天満宮でお参りした後、お石茶屋で梅ヶ枝餅を食べ、そしてこのトンネルをくぐりできれば竃門神社まで歩いてみて欲しい。お石さんと二人の愛に思いを馳せながら。