Sunday, October 03, 2010

ちゃんぽん



 写真は福岡市西区にオープンした武雄の名店「井手ちゃんぽん」である。そのボリュームと言い味と言い、まさに王道を行く一杯であり、はじめて食べる人はその圧倒的な野菜の量に驚かされるだろう。
 九州人はチャンポンが大好きである。特に発祥の地長崎や佐賀・福岡では必ずと言っていいほど中華料理屋のメニューにちゃんぽんが存在する。地域によって多少具の違いがあったりはするが、概ね写真のちゃんぽんがベーシックな具材であり、高級店になればなるほどエビやイカなどの海鮮ネタがこれに加わってくる。
 チャンポンを全国に知らしめたのは、リンガーハットによる功績が大きい。リンガーハットは北は北海道から南は沖縄まで400を超える店舗がある。リンガーハットの人たちは今日も日本の津々浦々で、中華鍋をガッシャンガッシャンといわせながらチャンポンを作っている。その光景を想像するだけで、何だか僕は頭の下がる思いがする。私自身がそうであったが、全国に散らばった九州人は、リンガーハットのその変わらぬ一杯を食べながら遠き故郷に思いを馳せる。チャンポンから立ち上る湯気の向こうに、郷里の幻影を見るのである。
 できればリンガーハットよ、ニューヨークへ出店してくれないか。真冬のニューヨークで出される野菜たっぷり海鮮たっぷりのチャンポンは、間違いなくニューヨーカーの心も身体も温めてくれるだろうし、ニューヨーク在住の九州人はその一杯に落涙することだろう。僕はニューヨークに行ったこともないし、ニューヨークに友人がいるわけでもないが、そんなことを想像してみた。ニューヨークでチャンポンを食べている自分を想像したのだった。

 
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2 comments:

sumiretti.com said...

美味しそうですね!!
野菜たっぷりで、麺が隠れて見えないほどのボリュームなんですね、
リンガーハットのチェーン店って全国に400もあるんですか!!
「長崎チャンポン」食べたくなりました。白濁パイタンスープにピンかまが
映えますね♪

bonkley said...

確か鶴川の世田道沿いにリンガーがあって
家族でたまに行ってました。
九州ナンバーの車が結構駐まってたんですよね...
なつかしいです