日曜日、市内にある立花山に登った。写真は立花山に自生するクスノキである。樹齢は300年を超え、国の特別天然記念物として指定されている。植物の特別天然記念物は実に30件しか指定されておらず、有名なところでは阿寒湖のマリモや屋久杉などがあるが、それらと肩を並べるくらい、立花山のクスノキは貴重なのである。
樹齢300年と言うから西暦1700年頃からこの山に生えている。時は元禄時代後期、赤穂浪士が討ち入りした頃からこのクスノキは生えていることになる。
長崎に原爆が落ちた日も、バルチック艦隊が対馬沖に攻めて来た日も、このクスノキはここにこうやって生えていた。西郷さんが城山で自決した日も、静かにここに根を張り鎮座していたのである。そうやって、歴史を振り返りながら見上げると、このクスノキに畏敬の念を感じる。山歩きが好きだった私の父も、もしかしたらここでこうやって見上げたかもしれない。
死ぬまでにもう一度見に行こう。年老いて「そう言えば昔会社の仲間と登ったなあ・・」と、このクスノキを見上げて回想したいものである。自分の一生もまんざらでなかったと、この森の巨人を見上げて思いたいものである。
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