Saturday, January 28, 2006

みかん


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 私の実家はタバコ屋なのだが、私が子供の頃は近隣にスーパーなどもなく食料品の販売も行っていた。
 毎年、秋口になるとみかんを卸しにくる農家のオジさんがいた。頭にポマードを当て、ツイードのジャケットを羽織り、農家のオジさんにしてはおしゃれな方だった。その方が持ってくるみかんはどれも大振りで、甘くて美味しかった。兄弟3人で貪るように食べたものである。
 毎年、みかんが食卓に登場すると、そのオジさんのことを思い出す。今もご健在なのだろうか・・・

六本木金魚


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 同僚が大阪に転勤になった。不祥事の責任を取らされ、異動させられることになったのである。
 東京最後の思い出に、ニューハーフのショーパブ「六本木金魚」に行きたいと言い出したので付き合うことにした。
 1時間に渡り10名程のダンサーたちが様々なショーを繰り広げ、ニューハーフに興味が無い自分でも結構楽しめた。同僚は記念にとステージに上がり、ダンサー達と写真を撮ってもらった。
 2年前にも同僚に誘われ、歌舞伎町にあるその類いの店に行ったことがある。その時も彼はダンサー達と写真を撮って喜んでいたが、一体その写真をどうしているのだろうか。妻子持ちなので家に持ち帰ることはしないだろう。会社の机の引き出しの奥には、そんな写真がたくさんあって、時折誰もいない事務所で一人写真を取り出し眺めて喜んでいるのであろうか。変わった男である。

Saturday, January 21, 2006


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 夜半から降り出した雪は、朝起きると辺り一面を白銀の世界に変えていた。ニュースでは5年ぶりに都内でも積雪5センチを記録したと報じていた。
 三好達治の「雪」という詩がとても私は好きである。しんしんと降り積もる屋根の下に、なにやら安らかな人々の生活を感じさせる。ちょっと紹介したい。

   太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪降りつむ。
   次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪降りつむ。
              三好達治「雪」

 降り積もった雪にはしゃぐ娘達。我が家の屋根にも雪降りつむ。

Sunday, January 15, 2006

梅ヶ枝餅


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 母と姉と三人で墓参りを済ました後、足を延ばし太宰府まで行ってみた。参道の茶屋で食事をし焼きたての梅ヶ枝餅を食べた。久しぶりに食べたが、昔ながらの味で美味しかった。
 幼い頃、梅ヶ枝餅はよもぎ味の緑色の物もあった。当時は白と緑を5個づつ買うのが普通の買い方だった。それがいつの日か白しか販売されないようになった。よもぎの入手が困難になったのだろうか。緑色の梅ヶ枝餅は幻となってしまったのでる。

ごぼう天うどん


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 出張でまた九州に帰った。昔からの仲間と4人で、昔と同じように久留米を飲み歩いた。居酒屋から始まって餃子屋、スナック2軒、最後の締めくくりは、行きつけのうどん屋で”ごぼう天うどん”を食べた。東京にもうどん屋はあるが、”ごぼう天うどん”を出しているところはまず無い。恐らく”ごぼう天うどん”は福岡発祥ではないかと思われる。エビ天では重たいが丸天では口淋しい。その中間に位置するのがごぼう天である。うちの家内なんかは必ずと言っていい程ごぼう天を注文する。ごぼう天派は多いのである。
 うどんですっかり体は暖まった。コートを手に持ち人通りもまばらな文化街を、昔話しをしながらタクシー乗り場へと向かった。

Tuesday, January 03, 2006

ぜんざい


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 明けて今日はもう三日。早いものである、明日からまた会社に行かなければならない。
 昨日の東京は終日しとしとと雨が降り続いた。雨の中、家族で湯島の天神様にお詣りに行き、日本橋のデパート巡りをして帰って来た。デパート巡りと言っても、ほとんど何も買ってはいない。娘にシルバニアの人形を三つ四つ買ってやっただけだ。
 家に帰り着いてぜんざいを食べた。写真は実家から送られて来た小豆を炊いて女房が作ったぜんざいである。
 ぜんざいが大好きである。いや、もちが大好きなのである。子供の頃はこの時期、日に15個は食べていた。廊下の奥に置いてあった長持ちの中から、日に何度ももちを取ってきてはストーブで焼いて食べた。私が子供の時分はまだもちはごちそうであった。ケーキやプリンなどの洋菓子を、日常的に食べるようになった今日においては確かに影が薄くなったが、でももちは美味い。ケーキより美味い。
 今は亡きジャイアント馬場が、最後の晩餐で食べたいものは何かとの問いに、つきたてのもちにあんこをたっぷりかけて死ぬほど食べたいと言っていたが、まさにその通りである。でもジャイアント馬場が死ぬほど食べたら一体何個食べたのだろうか?一心不乱にあんこもちを食べる馬場。想像するとかなり滑稽である。

Sunday, January 01, 2006

謹賀新年


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 みなさん、明けましておめでとうございます。
 本年も”Bonkley食堂”をどうぞよろしくお願いします。

 今年は喪中のため年賀状の楽しみも無く、ちょっと淋しい正月を送っております。初詣に行こうと家族に呼びかけても、誰一人賛同する者もなく、しょうがないのでひとり近所の神社に行ってきました。帰りに駅に寄って、ヨーカードーの前でやっていた和太鼓の演奏を見て、コーヒー飲んで帰ってきました。写真は和太鼓軍団のお兄ちゃんがしていた”ひょっとこ”のお面です。なかなか可愛いです。
 帰りに本屋に立ち寄り、高島易断暦で今年の運勢を見て帰りました。今年はまずまずの運勢のようです。よく働き、よく遊ぶ。今年はちょっと気合い入れてみようと思うのでした。