
六本松で皿うどんを食べるとしたら選択肢は2つ。ひとつは大島ラーメンあづまやで、もうひとつはここ晴華楼である。有名な中華料理屋もあるが、いわゆる町中華的な雰囲気漂う晴華楼が私は好きである。
暖簾には昭和48年創業と書かれており、現在の店主は二代目で父親の元で修行しこの地に独立開店したらしい。店内には仮面ラーダーなどのフィギュアが所狭しと陳列されており、一瞬、模型屋も兼業しているのかと思わせる。
店主の奥さんと思しき女性に「これは売り物ですか?」と聞くと、ちょっと恥ずかしそうに「いえ、趣味で並べているだけなんです。」と答えてくれた。恐らくご主人が大の仮面ラーダー愛好家なのだろう。
肝心の皿うどんだが、特筆すべきは麺の美味しさである。ちょっと太めのモチモチした麺に甘辛いソースがよく絡んでなかなか美味い。大盛りを注文したが一気に食べ終えた。
店の棚にはフィギュアの他に、名前が書かれた焼酎のボトルが並べられている。恐らく、夜に飲みに来る人も多いのだろう。次回は私も夜に来ようと心に誓い、満腹のお腹を擦って店を後にしたのだった。

