Sunday, July 20, 2025

北海道

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 北海道を4日間旅した。小樽、余市、旭川、最後に札幌に泊まって福岡に帰った。
 北海道の開拓が始まったのは明治2年。屯田兵や入植者たちは原野を切り拓き、道を作り、畑を耕し、家を建て、やがて村を築いていった。北海道ですれ違った人々の祖先たちが苦労して北海道を切り拓いていったと思うと、道行く人達にさえ畏敬の念を覚える。

 260年続いた幕藩体制を終わらせ、日本は近代化を急いだ。イギリス、ドイツを手本とし、国家造りを邁進していった。南下政策をとるロシアに対抗するため、屯田兵は北海道の開拓と防衛を任務として配置された。平時は農業に従事し、有事には軍隊としてロシアの侵攻に備えた。

 明治期になって日本人は国家という概念を持った。札幌の街を歩いていると、その国家の形を築こうとした明治の人々の強い意志と努力が、今なお街の空気の中に感じられるような気がしたのだった。





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