Sunday, November 30, 2014

かまバタ




 あるいは福岡のローカル料理かもしれない。カマボコをバターで炒め醤油を少したらすだけの料理だが、これが安くて結構いけるのである。昨日飲んだ中洲のおでん屋で、隣りに居合わせた出勤前の水商売風オネエさんが美味しそうに食べていたので、釣られて注文したのである。
 カマボコは紅白のものが良い。可愛らしくて、なんだかめでたい感じがする。熱々のかまバタを一切れ口に放り込むと、バターのこくと醤油の香ばしさが、かまぼこのプリプリした食感とともに口の中に広がって行く。その余韻が消えないうちにビールを流し込み、そしてまたかまバタを口に放り込む、
 そうやってかまバタを食べていると、となりの水商売風オネエさんの携帯が鳴った。どうやらお客さんのようである。店で食べるからと、食べかけのかまバタにラップをかけてもらい、皿を持っておでん屋を後にした。オネエさんを目で見送りながら、今度飲みに行くからねと、心でつぶやいたのだった。







No comments: