Saturday, November 17, 2012

屋台

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 水曜日、降格させた部下と二人屋台で飲んだ。大失敗を起こし、やむを得ず降格させたのである。
 彼はカバンと黒いビニール袋を持っていた。何か買ったのかと聞くと照れくさそうに彼は、6才の息子にスゴロクを買ってあげましたと言った。私の脳裏に、彼と息子が楽しそうにスゴロクで遊ぶ光景が浮かび、申し訳ない気が込み上げてくる。でも分かって欲しい、泣いて馬謖を斬ったことを。
 やるせない思いに駆られながら、電球にほのかに照らされたラーメンが、何だかとてもきれいに見えたのだった。 





2 comments:

Naomy (Naomi) Kuroda said...

Bonkleyさん

ええ私の独身の姓は
黒田です。でも父は二歳の時
熊本からブラジルへわたったのです。

Bonkleyさん
私の日系三世の勉強足らずの知識で読むのですが
あなたのそばでお仕事をしている部下さんは
必ずあなたの心の思いやりを分かりきっていると思います。
あなたがおごってあげたラーメンはきっと彼の
心を温めた特別の味だったと思います。

bonkley said...

Naomiさん

コメントありがとうございます。
熊本の方でしたか。福岡の隣りですね。
黒田姓は福岡に多いのですが、いずれにしろ
お父様も私と同じく九州男児ですね。

部下のこと、ナオミさんが書いている通りならば
うれしいですね。

それにしても、ナオミさんの読解力は素晴らしいです。
まさに、私が期待していることをコメントいただいて
驚きました。

ありがとうございました。