今日から八月に入った。ガラス戸を開けると、朝から蝉の鳴き声がシャワーのように降り注ぐ。表に出れば容赦なく日差しが照りつけ、少し歩いただけで汗がにじみ出る。まさに酷暑という言葉がぴったりの気候である。
先週の金曜日、英会話のアメリカ人教師ロジャーと飲みにいった。日本歴9年、山笠にも参加するほど日本に親しみ、また博多を愛している。何がそんなに気に入ったのかと聞いたら、食べ物と自然だと彼は言う。日本料理のメニューの豊富さ、そして魚の美味しさはアメリカ料理の比ではないらしい。
飲みに行く居酒屋も彼が見つけてくれた。自慢じゃないが博多の飲み屋なら私も詳しい。しかし、ロジャーも負けず劣らず詳しいのである。何でそんな店を知っているのか、時にビックリするほどマニアックな店を彼は知っている。今回彼が予約してくれた店も、私は初めての店だった。
ロジャーと同じく教師のティファニー、生徒のマキさんと私の4人でタクシーに乗って店まで行く。店は櫛田神社の真ん前。2階に案内されると、大きなガラス窓から櫛田神社の鳥居と提灯が真正面に迫って見え、その眺望に圧倒される。早速料理をロジャーが注文する。刺身盛り合わせに、鰯の梅肉揚げ、自家製さつま揚げにアボガドのサラダ。料理自体美味しいのだが、ロジャーが鯨の刺身まで食べるのに驚いた。
ロジャーがよくカラオケに行くと言うので、2軒目は私の行きつけのバンドをバックに歌えるライブバーに連れて行った。ロジャーはウイスキーコークを注文、私のハーパーのボトルを手に取って嬉しそうに眺め、ケンタッキーがアメリカのどの辺りにあるのかを教えてくれた。
ライブが始まって私たちのテーブルが歌う番になった。ロジャーに何か一曲歌ってくれと頼むと、イーグルスのホテルカルフォルニアを歌い、次にティファニーがエルトンジョンのユアソングを歌った。二人ともステージで歌った経験がないようで、最初はちょっとあがっていたようだが、それでも結構楽しめたようだった。最後に私がビートルズのインマイライフを歌って締めくくった。英語はまだまだだが、歌なら何とかなるかと思っていたら、ロジャーが「You're English song is well !」と褒めてくれた。そして最後にとても楽しかったと英語で言ってくれた。
英語は中々上達しないが、投げ出さずゆっくり覚えていこう。こうやって友達になって飲みに行ったり、歌いにい行ったりして、私流のやり方で覚えていこうと思う。本当に楽しい夜だった。
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