Tuesday, April 29, 2008

ONE NOTE


 私のマンション近くにあるコーヒー屋さん「ONE NOTE」。日曜の午前中、まだ客が少ない時間を見計らってよく行く。マスターはこのポットでお湯を沸かして、いつも丁寧に入れてくれる。コーヒーについてあまり詳しくないが、マスターが入れるコーヒーは美味しい。間違いなく美味しい。
 「ONE NOTE」は開店して1年になる。私が越してきたのと同じ頃に「ONE NOTE」はオープンしたのだが、近頃は大濠公園帰りの人たちで結構賑わっているようだ。
 マスターは最近になって、夜にバーをしたいと言い出した。個人的にはもちろん大賛成なのだが、昼と夜とが微妙な時間帯、一日の締めくくりをこの店のコーヒーとしている人たちからすれば、横で酒を飲まれるのはどうかと心配してしまう。
 でもやはり、会社帰りにここで1杯飲めたらいいなと思う。コーヒーを飲んでいる人の邪魔をしないように、シングルモルトを静かに1杯だけ飲んで帰る。そんな日が早く来るよう、マスターのバー計画を応援したい。

 

暁光


  たどり着いたら、光の渦だった。





Sunday, April 27, 2008

ツツジ



 かき氷みたいで美味しそうだとは思いませんか?



メーター


 コーヒー豆を焙煎する機械のメーター。

 よくわからないが、数値は0.2より1.7くらいの方が

 カッコ良いと思うのです。

 

 

缶詰バー めでた屋

 場所は天神からほど近い渡辺通りの路地裏、通称「天神ゴールデン街」と言われる通り。天神の喧噪が嘘のように、狭い通りにはひっそりと飲み屋が立ち並ぶ。その通りからして既に昭和な感じなのだが、缶詰バーめでた屋へ一歩足を踏み入れれば、更にレトロなグッズや昔懐かしい映画のポスターで、昭和な世界へ引き込まれる。
 その名の通り缶詰がこのバーの売りである。店内には約400種類の缶詰があり、食べたい缶詰を選んでマスターへ渡せば、その缶詰を温め皿に盛りつけして出してくれる。缶詰の他にカップ酒の収集にもマスターは力を入れているようだ。カウンターには全国津々浦々のカップ酒が並んでいる。
 この店に通い始めてそろそろ1年になる。ハイボールを片手に、BGMで流れてくる昭和の歌謡曲を聞けば、あたかも昭和へタイムスリップしたような、何とも心地良い気分になってくる。缶詰バーめでた屋は古き良き昭和の、西岸良平的なノスタルジックな香りが漂う店である。

 

Sunday, April 20, 2008

新緑


 あらゆる緑がサラダにできそうな気がする。

 それほど輝いて見えるのです。

  

Sunday, April 13, 2008

終電

 先週も東京出張だった。金曜日の朝7時に福岡を発ち、品川の事務所に10時頃入った。それから延々と8時過ぎまで打ち合せを行い、ようやく事務所を出た。ホテルでチェックインを済ませ、疲れが溜まっていたが同行していたスタッフと飲みに行くことにした。どこに行こうかと迷った挙げ句、下北沢の行きつけのバーへ行くことにした。毎週のように出張で来ているが、会社の近くに宿を取るため、このところ下北沢から足が遠のいていたのである。

 実に半年ぶりだった。焼酎を飲みながら、この界隈の無くなった店のことをママと話した。あそこの焼き鳥屋はどうなっただの、あそこのバーは何処に移転しただの。いろいろ話しをしていたら、この店のすぐ裏にあった1軒のバーの話しになった。その店は九州出身のニューハーフの人がやっていた店で、同郷のよしみもあって私もちょくちょく足を運んでいた。1年半ほど前に店が閉まり、その後どうなったか気になっていたのである。するとママが「その店だったら、踏切を渡った路地裏で近頃また始めたらしいですよ」と教えてくれた。ママに詳しく道を聞いて、私たちは早速行ってみることにした。

 ママに聞いた通り、踏切を渡ると目印となる居酒屋があった。そこの脇の路地を入った奥のマンションの1階にあると聞いてたが、どこにも看板が見当たらない。その辺りのマンションをスタッフと二人して探し回ったが見つからない。道をちょっと戻って、もう一度ママが教えた通りに行ってみると、マンションの1階にようやくそれらしき店を発見した。店と言っても看板やネオンは一切なく、マンションのドアに、フランス語らしき店名があり、店名の下に会員制と書かれている。さっきママが会員制らしいと言っていたのを思い出し、スタッフを呼んでここじゃないだろうかと言うと、スタッフは「ここで間違いないです」と頷いた。そのスタッフは九州から出たことはなく、もちろんこの界隈を歩くのも初めてである。そのスタッフが刑事のようにここで間違いないと言うのが可笑しかったが、私もここしかないと思い、その会員制と書かれたドアを押してみた。

 ドアを開けると懐かしい顔がそこにあった。ニューハーフのママはよくこの店が分かりましたねと感心し、私たちの訪問を喜んでくれた。居合わせたお客さんも一緒になって、九州の話しで盛り上がったが、気付いたらもう12時を過ぎている。私たちは慌てて腰を上げ、再訪を約束し下北沢駅へと急いだ。私は急ぎながら当時のことを思い出していた。1年ちょっと前のことが、遠い昔のような、夢でも見ていたような気がしたのだった。

Saturday, April 12, 2008

夜の桜


 自ら光を放しているかのように、それは白く輝いていました。

  

Sunday, April 06, 2008

瓦そば

 関東の人には馴染みがないと思うが、写真は山口県の郷土料理「瓦そば」である。熱した瓦の上で茶そばを焼き、錦糸卵、牛肉、海苔を乗せ、甘めのタレに紅葉おろしでいただく。これがなかなか美味しいのである。結婚したばかりの頃、家内と二人で車に乗って、山口の川棚温泉まで時々食べに出掛けていたが、その川棚温泉のお店が博多にも出来たと聞き、家族で久しぶりに食べに行ってきた。
 瓦そばは西南戦争の薩軍が食べていた野戦食を元に考案された物らしい。熊本城を包囲しながら薩軍は瓦の上で野草や肉を焼いて食べたらしいのである。敗戦を重ねた西郷さんたちが食べていたかと思うと、ちょっと悲しくなってしまう。瓦そばはとても美味しいけれど、ちょっと悲しい料理なのである。
 話しは逸れるが、天神近くの路地裏に「西郷南洲翁隠家の跡」という石碑がある。いつの時代に西郷さんが福岡に隠れなければならなかったのか知らないが、その石碑は路地裏の居酒屋の前に忘れ去られたかのように立っている。石碑の横には居酒屋の大きなゴミバケツが置いてあり、通りを行き交う人もほとんどその存在に気付いていない。おそらく居酒屋の店員も西郷南洲が誰なのか知らないし、また興味もないだろう。
 瓦そばを食べた帰り、たまたまその路地裏に出会した。私は西郷さんの石碑の前でちょっと立ち止まり、そして会釈をして通り過ぎたのだった。

Chupa Chups



  ロゴのデザインはサルバドール・ダリによるものらしい。

  僕らはシュールリアリズムをなめ続けて大人になったのだ。



Saturday, April 05, 2008

さくら


  それぞれの思いで、見上げているのです。