
訳あってご近所仲間のKさんに写真を撮ってもらうことになった。撮る方は得意としているが、撮られる方は慣れていない。薄くなりつつある髪を整え、入念に髭を剃ってKさん宅に出向いた。
Kさん宅に着くと早速撮影が始まった。「表情が硬い、もっと笑って。」と言われ笑顔を作ってみるが、どうもぎこちない。早く終わってくれないかと思いながら、顔を引きつらせていた。
ようやく終わって今度は私がKさんたちを撮る番になった。持って来たカメラで、ガシャガシャ撮りまくる。シャッターを押していると自分のテンションが上がっていくのが分かる。納得行くまで撮ったらスッキリした気分になった。