さくらが終わった今日この頃。町中でハナミズキを見かけるようになった。
ハナミズキは北アメリカ原産であり、ちょうど百年前に東京市長がワシントンD.Cへ桜を贈ったお返しにアメリカから贈られて来たらしい。なお、今年アメリカでは桜の寄贈100周年を記念して、再びハナミズキを日本に送る計画されているようであり、その一部は東日本大震災の被災地に届けられるようである。
ハナミズキと言えば一青窈の曲が有名であり、私もたまにカラオケで歌ったりする大好きな曲であるが、しかし、どうにも歌詞の意味が理解できない。調べてみたら、これは9.11同時多発テロを受けて作られた曲であり、そもそもは被災者に対する鎮魂歌らしい。
元はテロの内容をもっと具体的に歌詞に織り込んでいたが、それを抽象的な言葉に置き換えながら、最終的には普遍的な愛、平和の歌として完成したらしいのである。
しかし、曲が作られた背景を理解しても、さらに詩の解読は難解である。自分なりに想像し考えてみるが、それでも不可解なところがいくつもある。それでもこの曲が広く愛され、人々の心を揺さぶるのは、この歌詞のひとつひとつの言葉に作者の魂が入っているからではないかと思う。そうやって考えれば、歌詞には必ずしもストーリーは必要ではなく、テーマに対して浮かび上がった言葉や思いを込めた言葉の羅列であって構わない、むしろ、その方が聞き手にイメージを広げさせ、心を揺さぶるのかもしれないと思う。
母の日になれば、ミズキの葉贈ってください
どうして、花ではなく葉を贈るのだろう?
歌詞は不可解であるが、この曲は聞き手である私たちに安らぎを与えてくれる。
メロディーと言葉から広がるイメージで、私たちに安らぎを与えてくれているのである。
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