深夜と名前に付くものに惹かれてしまう。どうもそんな気がする。沢木耕太郎の「深夜特急」、安倍夜郎の「深夜食堂」、そしてフラワーカンパニーズの「深夜高速」。
沢木耕太郎の「深夜特急」はバスだけを使いユーラシア大陸を横断した著者の、実体験に基づくルポルタージュであり、バックパッカーのバイブルと言われている。安倍夜郎の「深夜食堂」は新宿ゴールデン街の小さな食堂で繰り広げられる人間模様を描く漫画で、昨年末にはドラマ化もされた。
そして、フラワーカンパニーズの「深夜高速」は、名古屋を拠点に20年以上活動を続けるロックバンド「フラワーカンパニーズ」の代表的な曲であり、2009年にはこの曲1曲だけを13組の有名アーチストがカバーした「深夜高速-生きててよかったの集い-」と言うアルバムも発売された名曲である。真夜中にふと目を覚まし、生きていることを実感したような、そんなことが誰にもあると思うが、そんな人間の生に対する葛藤や苦悩が、この三つの作品の奥深くを流れていると思う。
フラワーカンパニーズの「深夜高速」を初めて聞いたとき、魂にまで響くような感動を受けた。1台の車で全国を回り続ける彼等が、ライブを終えて真夜中に次の目的地へと向かう車の中でこみ上げてきた思いが、この曲には込められているのだろう。曲は「生きててよかった 生きててよかった」と連呼する。「生きててよかった生きててよかった そんな夜を探してる」。深夜と言う時間は、生きていることを確かめるための、そんな時間のような気がする。
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3 comments:
「深夜のバー」で一杯飲んでる盆さんは
素敵ですね♪(あくまで想像の世界です♪)
女房が聞いたら腹抱えて笑いますよ。
いいえ、そんな事ないですよ~
盆さんは詩的センスを持ち得た素敵な男性だと
思います♪
そんな所に奥様も惚れたんじゃないですか?
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