Saturday, December 01, 2007

朝のリレー


 12月を迎えた。休みの今日、朝6時に起き、自転車に乗って大濠界隈を写真を撮って回った。大濠公園ではジョギングをする人や散歩をする人たちが、静かに一日の始まりを迎えていた。
 谷川俊太郎の詩に「朝のリレー」という有名な詩がある。公園のベンチに腰掛け、昇る朝日を眺めていたらこの詩を思い出した。



朝のリレー   谷川俊太郎

カムチャッカの若者が
キリンの夢を見てるとき
メキシコの娘は
朝もやの中でバスを待っている

ニューヨークの少女が
ほほえみながら
寝返りをうつとき
ローマの少年は
柱頭を染める朝日にウインクする

この地球では
いつもどこかで朝がはじまっている

ぼくらは朝をリレーするのだ
経度から経度へと
そうしていわば交替で地球を守る

眠る前のひととき耳をすますと
どこか遠くで目覚まし時計のベルが鳴っている
それはあなたの送った朝を
誰かがしっかりと受け止めた証拠なのだ



福岡の朝が始まった。バトンが回ってきたのである。私たちが地球を守る番が来たのだ。



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