12月を迎えた。休みの今日、朝6時に起き、自転車に乗って大濠界隈を写真を撮って回った。大濠公園ではジョギングをする人や散歩をする人たちが、静かに一日の始まりを迎えていた。
谷川俊太郎の詩に「朝のリレー」という有名な詩がある。公園のベンチに腰掛け、昇る朝日を眺めていたらこの詩を思い出した。
朝のリレー 谷川俊太郎
カムチャッカの若者が
キリンの夢を見てるとき
メキシコの娘は
朝もやの中でバスを待っている
ニューヨークの少女が
ほほえみながら
寝返りをうつとき
ローマの少年は
柱頭を染める朝日にウインクする
この地球では
いつもどこかで朝がはじまっている
ぼくらは朝をリレーするのだ
経度から経度へと
そうしていわば交替で地球を守る
眠る前のひととき耳をすますと
どこか遠くで目覚まし時計のベルが鳴っている
それはあなたの送った朝を
誰かがしっかりと受け止めた証拠なのだ
福岡の朝が始まった。バトンが回ってきたのである。私たちが地球を守る番が来たのだ。
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