Saturday, October 27, 2007

六本木七丁目

 1週間の出張を終え昨夜帰って来た。さすがに1週間のホテル住まいは疲れる。連日遅くまでの残業、そして久しぶりの面々との再会。最後はボロ雑巾のようにくたびれて福岡空港に降り立った。

 1週間、六本木に泊まった。今の東京の事務所は品川なのだが、以前事務所があった六本木がどうしても恋しい。水曜日の夜に以前よく行っていた店に顔を出した。店内には客は誰も居ず、ママが一人ぽつんとソファーに座っていた。
 とうに流れた思っていたボトルをママが引っ張り出して来た。ほとんど空に近かったが取っていてくれたようでる。また来ることを信じて残していたとママが言ってくれた。
 六本木七丁目付近は東京ミッドタウンが完成し、街の雰囲気も少し変わりつつあった。つい最近まで「防衛庁跡地まで」と言ってタクシーに乗っていたが、その呼び名さえ死語になりつつあるような気がする。以前からこの街で生きて来た人や、この界隈のjazzyな感じを愛する人たちは、この街の行く末に不安を抱いている。ママと話していて、そんな深い苦悩を感じた。
 1時を過ぎてようやく重い腰を上げた。ママが近道を教えるからと言って、新しく出来た国立新美術館あたりまで道案内してくれた。黒川記章が設計した巨大な波打つような建物の前で私は少し立ちすくみ、そしてまたホテルまでの道をゆっくりと歩き始めた。

 街は歴史を守りながらも、さらに新しい水を加えなければその輝きを保てない。六本木7丁目が大好きである。その宝石箱のような輝きをいつまでも失わないで欲しい。


   

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