Sunday, January 29, 2012

炒飯

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   先日、福岡モーターショーを見に行った帰り、会場近くの中華料理屋で炒飯を食べた。
   つい先週、この店で中華そばを食べたばかりで、写真を撮って構わないかおかみさんに尋ねると、「また撮るとですか。きれいに撮ってもらわんといかんですよ。」と笑いながら言われた。この間も同じように写真を撮らせてもらったので、どうやら私のことを覚えてもらったらしい。タンタン麺が人気の店なのだが、私はタンタン麺が苦手なので、それ以外の料理をいつも注文している。
   話しは変わるが私は家でよく炒飯を作る。私の数少ないレパートリーのひとつで、自分ではそこそこ美味しいと思っている。娘たちに中華スープとセットでよく作ってやるのだが、娘たちの評判も悪くはない。
   東京ガスのCMに「家族の絆・お父さんの炒飯編」と言うものがある。娘が嫁ぐ前、父親に子供の頃よく作ってくれていた炒飯をもう一度作ってくれとせがむドラマ仕立てのCMなのだが、いいCMなので良かったら是非見ていただきたい。恐らく娘を持つ父親ならば、誰もが同じような家族の思い出があるだろう。このCMの父娘を、ついつい自分と自分の娘に置き換えてしまい切なくなってしまうのだが、いつかこんな日が来ることを期待したりもするのである。







黒猫

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   朝、浜辺の松林の中で黒猫と会った。
   カメラを出してシャッターを押した。
   黒猫は自分が撮られているのを知っているかのように
   カメラを見つめる。
   撮り終わると、松林の奥に消えて行った。
   あっと言う間にいなくなった。













Monday, January 23, 2012

携帯

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   土曜日の朝、目の前をカモが三羽泳いでいて、ジョギングしている人がいて
   太極拳みたいな体操をしている人がいて、ベンチに腰掛けメール打ってる人がいました。










エリアスちいさなレスキューせん

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   「エリアス ちいさなレスキューせん」と言う子供向けの番組を知ってますか?
   機関車トーマスを船にしたような番組なのですが、この小さな給油船を見ていたら
   ちょっと思い出しました。
   いい話しなんですよね...










Sunday, January 22, 2012

みやけうどん

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   博多のうどんを語るのならば、この店は外せないだろう。場所は上呉服町。店名を「みやけ」と言い、大博通りから少し入った路地で50年以上営業されている。
   店に入ると一瞬タイムスリップしたような感覚に陥る。テーブル、カウンター、あらゆるものに50年の歴史を感じる。厨房の真ん中には、五右衛門風呂のような麺を茹でる大釜が鎮座しており、その釜に出汁が入った大きなとっくりが3本ほど入れて温められている。
   注文したのはエビ天うどん。博多ではかき揚げ風の小エビの天ぷらを出す店が多い。これにいなりを2個頼み締めて480円。値上げもほとんどされていないのだろう。申し訳ないくらい安い。小振りのどんぶりには溢れんばかりに出汁が注がれ、その出汁の中に極太の麺がゆったりと横たわっている。これぞ博多うどんの典型である。
   近くに承天寺と言うお寺がある。実はこのお寺がうどんの発祥地とされている。宋時代の中国に渡った承天寺の聖一国師が1241年に帰国した際、博多織や饅頭、うどん、そばの製法技術を持ち帰ったと伝えられており、境内の隅には「饂飩蕎麦発祥之地」という碑が建っている。
   最近、博多ではちょっとしたうどんブームであり、様々なスタイルのうどん屋が多く出店している。ほとんどの店が腰のある讃岐風の麺を売りにしており、昔ながらの博多うどんを食べさせる店が徐々に少なくなりつつある。長い歴史の中で、食文化も様々な変遷を辿り進化していくのだろう。恐らくその昔、聖一国師が中国から持ち帰り伝えたうどんも、現在私たちが食べているうどんとは全く違ったものだっただろうと思う。それはそれで仕方がないことではあるが、うどん一杯の中にも故郷を感じるような、いつまでもそんな一杯であり続けて欲しいとみやけうどんに思う。目の前に置かれたどんぶりを見つめ、少しほっとした気持ちになったのだった。






Saturday, January 21, 2012

給油船

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こっちのタンカーにあっちのフェリー。
給油船が忙しく行き交い給油する。
何故かみんな緑色の船だ。
給油船はどこで給油しているのだろう?
実は僕は知っている。












Sunday, January 15, 2012

元祖長浜屋

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    元祖長浜屋まで徒歩10分。そんな謳い文句のマンション広告は見たこと無いが、私は結構自慢にしている。最近では、今や全国区になった一蘭や一風堂がもてはやされているが、福岡人はなんやかんや言っても、元祖長浜屋のラーメンが大好きなのである。
    年数回、元祖長浜屋の衝動に駆られることがある。その衝動は突然襲いかかり、減退すること無くむしろ増幅していく。先週金曜日に、近所に以前あったバーの常連さんによる新年会が行われた。私もお誘いを受けて参加したのだが、その常連さんの中に、以前そのバーで飲んだ後、一緒に元祖長浜のラーメンを食べに行った女性の方がいた。その時以来お会いすることもなかったのだが、その方を見た瞬間から、私の中で元祖長浜のスイッチが入ったのだった。
    今朝、目が覚めると、どうにも我慢できずに、元祖長浜屋を目指した。元祖長浜屋は鮮魚市場の近くにあり、早朝から営業している。早朝からラーメンなんか食べる人がそんなにいるのかと思われるかもしれないが、それが休日の朝はいつも満席にちかく、ひどい時は行列ができていたりもする。市場で働く人、夜勤明けで帰る人、それに観光客。お客さんも様々であるが、一番驚くのは、見るからに地元の人で、家族連れで来ている人が結構いるのである。時刻は朝7時。日曜の朝7時に家族でラーメンを食べに行くことが、どのような過程を経て決定されるか知らないが、少なくとも我が家ではあり得ないことである。

    前日、夕食を終えて父親が「母さん、明日の朝はみんなで元祖長浜屋にラーメン食べに行こうか。」と切り出す。洗い物をしながら母親が、「そうね。そう言えば最近食べてないわね。」と賛同の意を表す。母親の意向を気にしながら見ていた小学生の娘と息子が「やったー!私はカタ麺」「僕はナマ麺で替玉!」とか言って明日のモーニングラーメンは決定されるのである。そして、家族みんなで早朝に食べた元祖長浜屋のラーメンの味は、家族の思い出の味として、心に深く刻み込まれるのだろう。

    そんなことを勝手に想像しながら、同じテーブルに相席となった家族を微笑ましく見ていた。今度我が家でも提案してみようか。恐らく家内や娘たちは「どうして休みの日に7時前から起きて、あなたとラーメン食べに行かなきゃいけないの!」と一蹴されるだろうけど。










Thursday, January 12, 2012

昭和バス

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  昭和バスは昭和な感じで走ってる。
  ニット帽のじいさんが乗ってきて、ジャージ姿の中学生が降りて。
  バス停じゃないところでも降りれたりする。
  キャッチコピーは「人にやさしい昭和バス」。
  海水浴場が見えたら、そろそろ終点です。









Wednesday, January 11, 2012

103系

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   そう言えば年末に「103」と言う名のクラブに行った。
   クラブのママに「経営者はもしかしたら”市丸さん”と言う方ですか?」と尋ねたら全然違った。
   後になって思った。もしかしたら経営者は、103系電車が好きな方かもしれないと。
   多分これも違っていると思うけど。










Sunday, January 08, 2012

鷽替えの夜

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   月明かりの下、鷽替えはひっそりと行われた。
   太鼓の音を合図に神事は始まる。「替えましょ、替えましょ」と小声で言いながら、持ち寄った木彫りの鷽を大勢の人たちが交換していく。自分がついた一年の嘘を、天神様が吉と交換してくれるらしい。
「替えましょ、替えましょ、木鷽を替えましょ」。
   満月の夜、太宰府天満宮ではみんなの嘘が洗い流され、吉となった。