Wednesday, May 27, 2026

龍馬の生まれた町

坂本龍馬誕生地

ホテルから路面電車に乗って、龍馬生誕の地へ行ってみた。
住所で言うと高知市上町。電車通り沿いに、ひっそりと石碑が建っている。石碑の前には龍馬の写真とベンチが置かれていた。そこで写真を撮り、近くにある「龍馬の生まれたまち記念館」を訪ねた。

受付で入館料を支払うと、ガイドの女性が二人立っており、「40分ほど掛かりますが、よかったら案内しましょうか」と声を掛けてくれた。「ぜひお願いします」と答えると、私より一回りほど年上の女性が案内役になってくれた。

館内には、龍馬の幼少期から脱藩、薩長同盟に至るまでの資料や年表、当時の高知城下町を再現した大型ジオラマなどが展示されている。時々、ガイドの方が添えてくれる裏話は、現地を訪れなければ聞けない貴重なものだった。

途中、上士と郷士の居住区を色分けした古地図があった。
高知藩の上士は、山内一豊が土佐入国の際に連れてきた家臣たちである。
一方の郷士は、もともと土佐を支配していた長宗我部氏の旧臣が多く、その身分差は非常に厳しかった。どれほど優秀な郷士でも上士になることはできず、郷士が上士に無礼を働けば厳罰に処せられたという。

そうした体制が幕末まで続き、その閉塞感の中から、坂本龍馬や武市半平太、中岡慎太郎らが現れた。もし土佐藩にこの強固な身分制度がなければ、「坂本龍馬」という人物も生まれなかったのかもしれない。

ガイドに見せられた古地図を眺めながら、龍馬を突き動かしたものの一つは、土佐藩の閉鎖的な身分制度だったと、あらためて感じて館を後にした。電停に向かう途中、もう一度龍馬生誕の地の前を通ってみた。生家跡には大きな病院が建っていた。ベンチに腰掛けその病院を見あげて、しばらく龍馬に思いを馳せたのだった。





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