Sunday, March 31, 2024

一心行の桜

烏帽子岳と一心行の桜



  一心に願いを込めて 山桜 
  烏帽子峰越え 天に届けよ 


  


Sunday, March 24, 2024

ふる家のちゃんぽん

ちゃんぽん ふる家@千代町

 写真は福岡県庁近くにある「ふる家」のちゃんぽんである。先日、無性にちゃんぽんが食べたくなって、地下鉄に乗ってひとり食べに行った。
 メニューは潔く、ちゃんぽんと焼き飯と餃子の3種しかない。店主のちゃんぽんに掛ける情熱をうかがい知ることができる。通常、ちゃんぽんは白濁の豚骨スープを使う店が多いが、ここは鶏ガラの黄金色したスープが特徴的である。写真のちゃんぽんは大盛りで900円だが、普通盛りなら700円とリーズナブルな価格設定である。野菜の量が多く、食べても食べて減らない。なんとか食べ終えたが、スープを少し残してしましまった。

 もうひとつ特徴的なのは、この店の店主がとても気さくな方なのである。笑顔を振りまきながら、お客さんに声を掛け中華鍋を一心不乱に振り回す。狭い店内にガッシャンガシャンと鍋の音が響き渡る。その音がなんとも心地よい。

 店内には途切れることなくお客さんが入ってくる。食べ終えて勘定をしようとすると店主が私に「完食ですか?」と話しかけてきた。なんとか食べ終えたが少しスープを残してしまったと言うと、にっこり笑って「ありがとうございました。」と言ってくれた。メニューには載っていないが焼ちゃんぽんもあるようである。次回は焼ちゃんぽんにしようと思いながら店を後にしたのだった。






Sunday, March 17, 2024

ミックスサンド

ミックスサンド@こんぱる本店 

 母の見舞いに実家に帰った。今年米寿を迎えた母、先月より少し体調を崩し近くの病院に入院したのである。面会時間は午後3時。少し時間があったので、姉と二人実家から車で5分ほどのところにある喫茶店で時間を潰すことにした。
 私が中学生の時分にオープンした喫茶店。4年ぶりに訪れたが店内は若い女性で満席に近かった。最近、純喫茶がブームのようである。
 店の奥のテーブルに座り姉はマロンケーキのセット。私はミックスサンドとコーヒーを注文した。ウエイトレスの女性が少し時間がかかりますがよろしいですか?と私に言うと姉がまだ時間があるので頼みなさいと言ったので注文することにした。写真がそのミックスサンドである。少し厚めのハムにスライスしたきゅうりと甘い卵焼き。私の中では、これが正しいサンドウイッチである。パンには丁寧にバターと辛子が塗られていた。

 中学生の頃、この店の近くの塾に通っていて、塾の帰りにココアを飲んで帰ったことを思い出す。喫茶店に寄って帰ると塾の先生に言ったら、これで飲んで帰りなさいとお金をくれたことがあった。私達が中学を卒業すると同時に先生は嫁がれたが、少年だった私は女子大卒のその先生に少し憧れがあった。

 そんなことを思い出しながらあっという間にミックスサンドを平らげて、母の待つ病院へ向かったのだった。




Tuesday, March 12, 2024

津軽のシェフ

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 メインディッシュを食べ終えた頃、シェフがテーブルまで挨拶に来てくれた。年は50才ぐらい。白く高いコック帽が凛としてカッコいい。出された名刺の名前を見ると、雪の文字が下の名前に入っている。聞けば青森の出身らしい。青森の何処かを尋ねると、鰺ヶ沢ですと言われた。
 鰺ヶ沢には行ったことはないが、五能線の駅がある日本海に面した港町であることは知っていた。以前、東北をひとりで旅したとき五所川原まで行ったが、そのときに行けなかった町なのである。

 雄大な岩木山に空想の鰺ヶ沢の風景が私の脳裏に広がっていく。シェフとしばし津軽の話をした。津軽のシェフが作ったフランス料理に、雪解けの温かさのようなものを感じたのであった。






Sunday, March 10, 2024

カフェラテ

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 土曜の午後、近くのカフェでカフェラテを飲んだ。
 他にも色々メニューがあったが、コーヒー以外はカフェラテぐらいしか知らない。

   ラテアートをなるべく崩さないように、ゆっくりとカフェラテを飲んだ。
 3月だというのに、外は冷え込んでいた。
 もうすぐ桜が咲き始める季節だと言うのに...

 




Sunday, March 03, 2024

薬院伊福町にて

龍園@薬院伊福町

 三月になった。3月に入った途端、寒さがぶり返してきた。土曜日の午前中、近くの森のボランティアで溝に積もった枯葉の除去作業を行った。冷え込む中、二時間近く作業を行ったので、温かいものを食べて暖を取りたくなった。ボランティアが終わった後、近くにある中華料理屋で食事をとることにした。

 時刻は12時半。店内には男性客が一人。テレビを見ながらビールを飲んでいた。壁に貼られた手書きのメニューを確認する。麺類はラーメンにチャンポン、皿うどん、焼きそばに焼きチャンポンと焼きビーフン。少し悩んだがチャンポンを注文する。
 厨房の中には、老夫婦二人に息子と思われる男性が一人。父親が中華鍋に火をつけると、具材を一つずつ丁寧に入れていく。出来上がったチャンポンを息子が丼に盛り、私の前に運んできた。写真がそのチャンポンである。具材が少し変わっていて、ブロッコリーとピーマンが入っていた。
 豚骨のズープは実にまろやかで優しい。そのスープの湯気が私を包み込み、至福の時へと誘ってくれる。夢中でチャンポンを食べ、食べ終わった頃には先客の男性はいなくなり私一人になっていた。

 また次回ボランティアの時は、ここで昼食を取ろう。今度はボランティア仲間のYさんも誘って、餃子にビール、そして次回は皿うどんを食べようと思い店を後にした。


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