Sunday, March 15, 2026

水城にて

水城にて


水城に行ってみた。
菜の花の写真を撮ろうと思い立ち、西鉄電車に乗ってひとり出かけた。

昔、このあたりに住んだことがあったが、いつも車で通り過ぎるばかりで、
水城の土塁を歩いたことはなかった。

菜の花は思ったほど咲いていなかった。
それでも春の陽射しを背に受け、西鉄都府楼前駅から東門までゆっくり歩いた。

白村江で大敗した日本は、唐と新羅の侵攻に備え、翌年大宰府の前に水城を築いた。
土塁は、わずか一年で完成したという。
その早さが、当時の恐怖を物語っている。

展望所に上り、あたりを見下ろした。
時代は流れ、やがて大宰府も役目を終えた。
結局、水城がその威力を発揮することはなかった。

土塁の草の中で、キンポウゲが一輪咲いていた。
小さな虫がとまり、春の光の中で、静かに揺れていた。



Saturday, March 07, 2026

菜の花とソーセージのパスタ

菜の花とソーセージのパスタ


その店は淡路製麺の生パスタを使っていた。
淡路製麺の生パスタはモチモチでつるりとしている。
ソーセージに絡み、その上に菜の花が静かに横たわっていた。

菜の花の咲き誇る淡路島の沖を、船がゆっくり東へ進んでいく。
そんな景色を、勝手に思い浮かべながらパスタを食べた。

二十年ほど前、仕事で淡路島を旅した日のことを思い出していた。





マスター

Wedgwood



 久しぶりにマスターに会った。
 カウンターに腰かけてコーヒーを頼むと、マスターは「苦いのがいいか、苦くないのがいいか」と聞いた。
 苦くない方を頼むと、ウェッジウッドのカップにコーヒーを注いでくれた。

 客は私ひとり。
 コーヒーを入れ終えると、マスターは隣に腰かけ、世間話を始めた。メダカ公園のこと、植物園のこと。

 私はテーブルに置かれていた内田樹の本が気になって、どこか上の空で話を聞いていた。
 だから結局、メダカ公園がどうしたのか、よくわからない。

 メダカ公園が、どうしたのだろう。








Friday, March 06, 2026

ふきのとうの天ぷら

ふきのとうの天ぷら


 ナガノさんが、ふきのとうをくれた。

 自宅前の森でたくさん採れたから、好きなだけ持って帰れと言う。作業小屋の前のテーブルに、ふきのとうを広げて見せてくれた。本当は独り占めしたかったが、少し遠慮してビニール袋に詰めた。

 持ち帰ると、女房が天ぷらにしてくれた。
揚げたてを二人でつまむ。焼酎のお湯割りを飲みながら、ほろ苦い春を食べた。








Monday, March 02, 2026

サラダ

ビストロ·ラ·ポーレ




   ビストロで 色とりどりの サラダ見て
   春来たりかな 華やぐテーブル






Saturday, February 28, 2026

鶏唐揚げ

鶏唐揚げ@よし川食堂




   もも一枚 丸ごと揚げて 贅沢に
   かぶりついたる 金曜の夜





Monday, February 23, 2026

露天風呂

露天風呂




    冬枯れの 草原の中に 湯気を立て
    日が落ちてゆく 春遠からじ









塚原高原にて

由布岳




    由布岳の 裾野ひろがる 枯れ野ゆく
    老いた少年 友とならびて







Friday, February 20, 2026

夜明け

夜明け




    朝焼けを 拝んで向かう 駅の道
    街がようやく 目覚めるころに
    
    
    






Tuesday, February 17, 2026

水仙

水仙




    土手一面 香る水仙 風光り
    立ち止まりて 城跡の路