Thursday, March 30, 2006

ミラクルフルーツ

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 ミラクルフルーツなる果実をみんなは知ってるだろうか。葉山に行った時に立ち寄ったカフェレストランにそのミラクルフルーツはあった。ウエイトレスに尋ねたら、その実を食べた後は酸っぱい物が甘く感じるらしく、レモンもオレンジみたいに甘く美味しく食べることができるらしい。
 試しに一粒頼んだら、ウエイトレスは待ってましたと言わんばかりに、ミラクルフルーツにレモンとリンゴのカットを添えて持ってきた。グミみたいに小さい赤い実が一粒315円もするのだが、そのウエイトレスはこっそり一粒サービスですと、二粒持ってきてくれた。
 ウエイトレスの説明に従い、口の中にその実を3分ほど含みレモンを食べてみたら、なんと本当にレモンがネーブルみたいに甘く感じられた。驚いているとまたウエイトレスがやってきて、私たちの反応に満足して、私が言った通りだったでしょうと言わんばかりであった。
 世の中には不思議な食べ物があるものである。でも、店を出た後、だから何なの?と言う気がジワジワとしてきた。ミラクルフルーツの栄養価は知らないが、酸っぱいものはやはり酸っぱく食べるべきだろうし、甘く感じることは面白いが、ただそれだけの話のような気がしないでもなかった。

Sunday, March 26, 2006

葉山

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  葉山に行った。葉山の海岸で娘達を遊ばせた。風はもう冷たくはなかったが、足もとに寄せる波はまだちょっと冷たかった。
 以前海岸の近くに住んでいたことがある。休日には娘達とよく浜で遊んだ。浜で遊んだ後、近くの喫茶店で私はコーヒーを、娘達はジュースを飲んだ。それが私も娘達も浜に行く楽しみでもあった。
 浜まで歩いて行ける。今考えると信じられないくらい贅沢な環境である。また海辺に住みたい。定年後になるだろうが、また住めればいいなと思うのであった。

Saturday, March 25, 2006

わさび漬け

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 実家の母からわさび漬けが送ってきた。毎年この季節になると必ず送ってくる。わさび漬けは筍とともに、郷里では春を告げる旬の味である。
 子供の頃、父と一緒に山に登り、わさび沢を探したことがある。リュック一杯わさびの葉を詰め込み、二人して上機嫌で家に帰った。その後、二度とその沢に行くことはなかったが、あの沢には今も清水が流れ、わさびが生えているのだろうか。

Thursday, March 23, 2006

高山


つづみ@高山
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 出張で飛騨高山に行った。新宿からの直行バスで5時間半、飛騨はまだ雪が残っていた。
 仕事を終え、小雨降る高山の町をひとり歩いた。町中を流れる宮川を渡り、陣屋へと向かってみた。途中、味噌屋や造り酒屋、お土産屋に蔵を改築した喫茶店など、古い町並みが続き、天領時代の面影を残じさせる。
 歩いているうちにお腹が空いてきたので、ラーメン屋に入った。出てきたラーメンは醤油味のスープに細麺のちじれ麺。これが高山ラーメンなんであろう。予想していた以上に旨い。冷えきった体にスープが沁みていくようである。最後の1滴までスープを飲み干した。
 店を出ると、さっきまで降っていた雨は雪に変わっていた。高山は雪の似合う町である。

Monday, March 20, 2006

喜楽@渋谷


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 喜楽は渋谷道玄坂にある中華そばの老舗である。東京には評判倒れの店が多いが、ここは数少ない本物のラーメンを出す名店である。
 厨房内には男が三人。店主らしき人物はもひたすらモヤシを炒め、若手は餃子と炒飯を担当。ラーメンを作るのはヒゲの男一人だけ。このヒゲ男が只者ではない。常に「シューツ シューツ」と口ずさみながら麺を茹で、一気に8杯程のラーメンを作り上げる。まさに職人芸と言っていい無駄の無い動き、このヒゲ職人を見てるだけで、この店のラーメンの旨さが伝わってくるようである。

Sunday, March 19, 2006

小田急


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 毎日この電車に揺られ通勤している。首都圏の通勤電車はどこも似たり寄ったりだと思うが、毎日すし詰め状態で、朝の電車は文庫本すら開く余裕もない。
 小田急は昭和2年の開通であるらしいから、来年で80才を迎える。昨年死んだ父と同い年である。関東大震災から4年後、小田急は小田原線(新宿〜小田原間82.8km)を開通し、昭和 4年には江ノ島線(大野〜片瀬江ノ島間27.3km)を開通させた。
 時折電車に揺られながら、開通当時の風景を想像してみる。多摩川を渡り住宅が密集している付近に武蔵野の風景を重ね、田畑に農作業する人々を置いてみる。農夫は手を休め、西の空に浮かぶ富士山を眺めている。恐らく当時はそんな長閑な車窓が楽しめたことであろう。

Saturday, March 18, 2006

キラキラ


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 下北沢の行きつけのスナックで飲んでいたら、若い男がひとりで入ってきた。グレイのブルゾンにチノパンを履き、見た感じカタカナ職業系の人間だった。ちょっとセンスが良いお坊ちゃん風のその男は、初めてこの店に来たらしく、私の横に腰掛ける際に「はじめまして」と挨拶をしてくれた。
 中年客の多い中で、その男はちょっと浮いた感じがしていた。奥の客が「矢切の渡し」を歌い出すと、その若者は、まだ1杯も飲み干していないのに、ママに勘定をしてくれと言い出した。どうやらショットバーと思って入ってきたらしい。ママとその若者のやりとりを横で聞いていた私は、この雰囲気が煩わしいのかと尋ねたら、その男は頷き「よく分かりましたね」と応えた。趣味に合わないかもしれないが、これはこれでいいもんだよと諭し、帰るのなら1曲歌って帰れと若者に言った。そしたら、逆に私が勧められ、私の曲を聞いたら失礼しますと言いだした。
 私は、数少ないレパートリーの中から、吉田拓郎の「流星」を歌い、今度は若者がお返しに小田和正の「キラキラ」を歌った。決して上手ではなかったが、その若者の感じに合った曲だった。
 歌い終え若者は帰っていった。2度と若者に会うことはないかもしれない。でも何だかまた会えそうな気がした。そして若者の歌う小田和正をまた聞けたらいいなと思ったのであった。

 

Tuesday, March 14, 2006

ホワイトデー


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 写真は家内に私があげたチョコレートである。なるべく高級そうに見えるのを選んだ。でも本当に高級なのがデパートで売ってあったが、4個しか入っていなくて2,000円以上した。一粒が500円である 
 私が中学生の時分はホワイトデーなんか無かった。もともと欧米の習慣ではないらしく、福岡の菓子店「石村萬盛堂」が「マシュマロデー」を提唱し「ホワイトデー」へと発展していったらしい。余計なことを提唱してくれたものだ。ホワイトデーは三倍返しとか言うが、これももしかしたら「石村萬盛堂」のしわざだろうか。

Sunday, March 12, 2006

土曜日


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 娘たちと家内の誕生プレゼントを買いに町へ出かけた。買い物を終え、商店街からちょっと入ったところにあるベンチに腰掛け、和菓子屋で買った草餅を三人で食べた。去年の4月にもそのベンチで草餅を食べながら、あたりの桜を眺めた。桜の開花にはまだ早いが、来月の始めには、この付近の桜も満開になっていることだろう。
 草餅を食べていると、すぐ裏にある診療所の2階から「アメージング・グレイス」の合唱が聞こえてきた。歌っているのは、年輩のグループのようである。お世辞にも上手とは言えない。伴奏の電子ピアノも、何度も間違って音を外している。草餅を食べながら、その愉快な「アメージング・グレイス」をしばらく聞いていたのであった。

Saturday, March 11, 2006

mister Donut


mister Donut
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 妻が大量にミスタードーナツを買ってきた。何やらドーナツ全品100円のキャンペーンがあっているらしい。全品100円とはちょっと申し訳ない気がする。
 ミスタードーナツを初めて食べたのはいつだろう。恐らく1974年、小学校6年生の時だ。西鉄久留米駅に開店し、従弟と一緒に食べに行った。私が食べたのはフレンチクルーラー。ショッキングな味だった。今まで食べてきたドーナツは、一体何だったんだろうと思わせるほど美味しかった。
 それから、西鉄久留米のミスタードーナツ前は、待合せの場所としてよく使われるようになった。私も若い頃何度かそこで待合せをし、そしてすっぽかされたりもした。

Sunday, March 05, 2006

深大寺


Jindaiji-Soba
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 深大寺は都内で浅草寺に次ぐ長い歴史を持つ古刹である。参道には蕎麦屋や饅頭屋が軒を並べ、周辺は鬱蒼とした雑木林に覆われ、武蔵野の面影を感じさせる。
 深大寺と言えば蕎麦である。娘が蕎麦を食べたいと行ったので、深大寺まで足を延ばした。
 お詣りをすませ、正門近くの蕎麦屋に入った。そば粉自体はこの界隈でもう穫れていないだろうから、都内で食べる蕎麦と変わりはない筈である。ただ、風情ある参道の町並みが蕎麦の味に加勢しているようで、美味しく感じられた。最後に蕎麦湯を飲み満ち足りた気分になった。

Saturday, March 04, 2006

スクールバンド


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 今日は小学校のスクールバンドの演奏会があった。娘も所属しており、毎回演奏会がある度に私も見に行っている。今回は6年生を送るための演奏会で、6年生が演奏するのは今日で最後となった。
 娘達のクラブは県内でもかなりレベルが高く、初めて聴いた時は、これが小学生の演奏かと思うほど、そのうまさに驚いた。
 今回も「レガシー」が演奏された。このバンドのテーマ曲のように毎回演奏されるが、実にいい曲だ。卒業していく子供達は、この曲とスクールバンドの思い出が生涯の宝物となるだろう。

Wednesday, March 01, 2006

お雛さま


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 我が家のお雛さまである。月曜日、仕事から帰ると居間に飾ってあった。上の娘が生れた時に家内の親が買ってくれた物で、今年で11回目の対面となる。あと何年拝むことができるのだろうか。そう考えるとちょっと寂しい。