Saturday, June 30, 2018

新橋カリカル

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 今週、出張で日曜から火曜まで東京にいた。
 久しぶりの東京はすでに夏の暑さ。人が多いからかもしれないが、博多より暑苦しく感じる。その暑さの中、キャリーケースを引きずりながら取引先を回る。立ち止まると汗が、ワイシャツの中を滴り落ちてくる。昼食をとる間もなく、地下鉄を乗り継ぎスケジュールを予定通りにこなしていく。その移動の間に遅い昼食をとったのが、新橋駅前ビルの老舗カレー屋”カリカル”である。
 カリカルは創業1958年とあるから、東京タワーの竣工と同じであり、人間でいえば今年還暦を迎える。60年間、新橋カレー界を牽引してきたのである。
 写真は私が食べたチキンカレーである。値段は820円。決して安くはないが、欧風のスパイシーなカレーで、私たちの世代が慣れ親しんだ、懐かしさを感じるカレーである。 一体今まで、何人の人がこのカレーを食べたのだろうか。この界隈のサラリーマンなら、一度はこの店に行ったことがあるのではないだろうか。新橋サラリーマン物語の一面を語る店である。
 一気に食べ終えて支払いを済ませ店を出る。改札を目指してまたキャリーケースを引きずっていく。カレーの辛さに刺激され、汗が噴き出てくる。ハンカチで額の汗を拭いながら次の取引先に向かったのだった。


 

Sunday, June 17, 2018

猟師山

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  ミヤマキリシマが散れば、久住はもう夏山になる。 
  まぶしい夏が、始まろうとしていた。







Sunday, June 10, 2018

ホーム

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 友人の父が亡くなり、お通夜に参列するため、急遽鳥栖に帰った。
 お通夜が終わり、集まっていた友人たちと居酒屋で飲み、スナックをはしごしてその日のうちに博多に帰った。
 写真は鳥栖駅1番ホームで、上り電車を待つ間にスマートフォンで撮ったものである。時刻は10時40分。湾曲したホームを蛍光灯が優しく照らしている。そのホームに女性がひとり、上り電車の到着を待って立っている。おそらく仕事帰りだろう。無事に一日が終わった安堵感のようなものを感じる。

 その情景に引きずられながら電車に乗る。心地よい揺れに誘われ、目が覚めたら博多駅。危なく乗り過ごすところであった。


 


Saturday, June 02, 2018

岩井川岳

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 先週日曜日、九重の岩井川岳と扇ヶ鼻に登った。瀬の本高原の林道から入り、約2時間掛けて山頂に到着した。
 写真は岩井川岳山頂で撮ったものである。鬱蒼とした林道を抜けた途端に視界が開け、広々とした笹原にミヤマキリシマが咲き広がっていた。
 しばらく私たちはその風景に見とれていた。その野原に立ち、今まで見たことがなかった九重の風景に、ため息をついて立ちすくんだ。