梅ちゃん

　　　あの頃が懐かしいねと梅ちゃんが言う。

　　　七月が終わろうとしている。

　　　思い出はグラスのふちを回り続ける。

蝉時雨

　　蝉時雨　耳鳴りのごとく　降る中に

　　静寂横たふ　大濠の杜

　　

　　

ハイボール

　シュワシュワッと　溜飲下げろよ　ハイボール　

　胃袋までも　爽やかにして

入道雲

　　入道雲　目指すが如く　自転車が

　　夏を迎えに　行ってらっしゃい

　　　

壱岐

　　三連休、小雨降る中、フェリーに乗って壱岐に行き

　　土砂降りの中を博多へ戻り、2024年の島旅を終えた。

　　こんな年もあるよね。

　　

七月

　　　飾り山　博多に夏の　お出ましかな

四つ身

　博多焼鳥の種類を番付で言うなら、横綱は豚バラ、大関は四つ身、関脇は鶏皮、小結が砂ずりあたりだろう。この番付に納得いかない方もいるかもしれないが、私の番付ではこうなっているから仕方ない。

　四つ身と言う呼び名は九州でしか聞かない。鶏もも肉を四角に切ったものだが、名前の由来は分からない。歯ごたえのあるもも肉をシンプルに塩で焼いたものだが、博多焼鳥の王道を行く一品である。

　

　写真は六本松（六本木ではないです）の焼鳥屋で先日食べた四つ身だが、身がはち切れんばかりにプリプリしていて美味しかった。博多焼鳥界では昨今ぐるぐる鶏皮が人気だが、がっぷり四つに組めば、四つ身の圧勝だろう思うのだった。