Tuesday, December 31, 2013

焼麦(鳥栖中央軒)




 昨日、郷里の鳥栖に帰り、旧友たちと毎年恒例の忘年会を行い、先ほど福岡に戻った。
 昨夜、忘年会の席で旧友の一人が私のブログの話しを持ち出した。彼はいつも見てくれているようだが、最近、食べ物ネタが少なくなりつつあるのが、どうも面白くないようである。海岸の訳の分からん写真より、もっと美味しいものを何故載せないのか。このブログの趣旨は本来美味しい食べ物を紹介することではないのかと、お叱りを受けた。あまりに少なくなりつつある食べ物記事に、彼なりにブログの行く末を案じてくれたのだろう。昨日の記事で今年を締めくくったつもりであったが、ならば今年最後にお土産で買って来た郷里の名物を紹介し、彼を安堵させて一年を終えたい思う。

 写真はJR鳥栖駅で中央軒が販売しているシュウマイである。以前は焼売の表記だったが、現在は焼麦と漢字を変えている。中央軒の説明によれば、焼麦の方が中国本来の名称らしい。
 中央軒の創業は明治25年と古い。代表作はかしわめし(鶏の炊き込みご飯)である。全国的には折尾駅東筑軒のかしわめしが有名であるが、鳥栖駅中央軒の方が歴史は古いようである。しかし、中央軒の名を有名にしているのは、かしわめしでもなく、今日紹介する焼麦でもない。それはホームの立ち食いうどんである。九州ではホームの立ち食いうどんと言えば鳥栖駅であり、そのファンは多い。

 話しを焼麦に戻そう。中央軒のホームページによれば焼麦の発売開始は昭和31年である。私が子供の頃、隣町のT君がいつも遠足の時にこの焼麦を持って来ていた。彼の父は当時国鉄職員だったが、遠足の前日に息子のために鳥栖駅で購入してきていたのだろう。それが私は羨ましくて、いつも彼からお裾分けをもらっていた。原っぱでもらって食べた焼麦の味が、今は亡きT君の思い出とともに私の記憶に残っている。

 この焼麦の味をどう説明すれば伝えることができるだろうか。とにかく、一般的なシュウマイより濃厚な味であり、そしてその香りも強い。豚肉の旨味がその小さな一個に凝縮されているような、そんな美味しさである。また、駅弁として販売されているだけに、冷えた状態でも十分美味しく、むしろ、冷えた状態が一番美味しいのかもしれない。
 もし、列車で鳥栖を通ることがあれば是非途中下車してみてほしい。ホームでうどんを食べたら、焼麦を買って列車に乗り込み、車窓に広がる筑紫平野を見ながら、ビール片手にその味を堪能してほしい。筑後川の雄大な流れを見ながら食べる焼麦は、それは格別だと思う。






Monday, December 30, 2013

一年




 2013年も明日で終わる。今年最後の大濠公園散歩を終え、先ほど自宅に戻った。この後掃除をして、郷里の友人と恒例の忘年会を行うため、一旦佐賀の実家に帰る。
 一年を振り返ってみれば、今年は仕事に苦労した年だった。サラリーマン生活も30年を超えるが、こんなに仕事に苦戦した年もなかった。

 28日に今年最後の勤めを終え、帰りに部下と三名でカントリーミュージックのライブハウスへ行って、ささやかな打ち上げを行った。知人が出演するライブハウスで、カントリーソングを聞きながら一年を振り返ろうと私が言い出したのである。
 三人でカントリーソングを聞きながら、バーボンを飲む。部下が私に「大変な一年でしたね。」と言った。そして「つくづくタフと言うか、打たれ強い方ですね。私だったらとうに潰れています。」と部下は言った。「タフというか、ストレスに鈍感な体質なんだろうと思う。」と言うと彼は笑っていた。色々大変だったが、私の大変さなんて知れている。世の中もっと大変な人はごまんといるのだから。
 そんな話しをしながらカントリーソングを聞いていたら、奥のテーブルに座っていたご婦人が、「相席しても構いませんか?」と私たちのテーブルにグラスを持ってやって来た。どこかでお会いした記憶があったが、聞けば私の行きつけの店の常連さんだった。どうぞどうぞと席を詰め、四人で飲み出した。
 そのご婦人を囲み話しが弾んでいたら、隣りのテーブルの女性たちがダンスを踊り出した。カントリーミュージックでどんなダンスを踊るのだろうかと見ていると、割と簡単なダンスだ。これなら私も踊れると思っていたら、ウエイトレスが良かったら踊りませんかと言いに来た。それではと立ち上がり、私も一緒に踊った。その光景を見て部下が手拍子をしながらうれしそうに笑っている。どうも呆れられたようである。お酒にダンス、そして会話も弾み、仕事納めの夜は過ぎて行った。

 色んなことがあった一年だったが、色んな人に助けられたことを感じた一年でもあった。友人を初めご近所さんや行きつけの店の方々。それにこのブログでコメント頂いた方々。それは直接的な助けではなくても、苦しいときに安らぎを与えてくれ、大袈裟かもしれないが、同じ苦悩の中に生き、その苦悩を分かち合えたような気に私をさせてくれた。そのみなさんに感謝し今年を締めくくりたい。

 一年間お付き合いいただきありがとうごさいました。来年も頑張って記事を書いて行きますのでどうぞよろしくお願いします。みなさんが健やかな新年を迎えられるよう、心よりお祈り申し上げます。よい年をお迎えください。



 





Tuesday, December 24, 2013

Merry Christmas






 Merry Christmas.

    素敵なクリスマスになりますように。











Sunday, December 15, 2013

バス停

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  暖かそうに巻いたストールが可愛くて。
  バスは間もなく到着します。









ゴールキーパー

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  その少し首を傾げた少年の後ろ姿が、あどけなくて。









御祈念櫓

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 御祈念櫓は福岡城本丸の北東、つまり丑寅の鬼門に位置し、鬼門封じに建てられたらしい。
 そんなことはどうでも良いが、杉木立が紅葉している。杉は常緑樹だと思っていたが、中には紅葉する種類もあるらしい。その紅葉する杉がこの櫓の下だけに何本か植えられている。いつの時代に誰が植えたか知らないが、なかなかその風景は洒脱である。
 今、楓や銀杏は葉を落とし、茶褐色に色付いた杉木立が紅葉の最後を締めくくっている。この杉の葉が落ち切る頃、今年も終わるのだろう。










Monday, December 09, 2013

ご近所さん

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 昨日、ご近所の忘年会があった。写真がそのご近所さんたちである。
 3年前、とあるバーが近所にあった。私たちはそこで知り合い、夜な夜な酒を飲んで親交を深めて行った。出会ってから3年、そのバーは店を閉じたが、その親交だけは残った。今も続くその集まりに、私も声を掛けてもらっては参加している。

 忘年会は20名ほどの人が集まった。久しぶりに会うご近所さんと話しは弾み、酒も進む。夕方6時に始まったが、お開きとなった時には日付が変わろうとしていた。
 自宅に帰ってカメラをパソコンにつなぎ画像をダウンロードした。それから、その写真を一枚一枚眺めてみる。みんな良い顔をしている。実に楽しそうにしている。自分で撮った写真を夜中にひとり眺めては、ニヤニヤしていた。

 人の出会いは不思議なものである。そのバーが存在しなかったら、この写真も存在していないのだ。見ず知らずの人を出会わせ、そしてその繋がりを大切に紡いでいったバーの元経営者のKさんに感謝したい。また来年会える日を、今から楽しみにしている。