Saturday, September 26, 2009

海流

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 見つめる先に、対馬海流が流れている。

 その流れはゆっくりと北を目指し、やがて津軽へと辿り着く。

 ようやく辿り着くころ、津軽はもう冬である。






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Wednesday, September 23, 2009

彼岸花

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  どこまでも咲き続いてた

  延々と咲き続いていた







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Tuesday, September 22, 2009

角島

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 仙崎を後にして角島に向かった。角島は2000年に大橋が架けられ陸続きとなった、響灘に浮かぶ人口千人ほどの島である。あいにく、あまりの渋滞でゆっくり島を見て回れなかったが、なんとか駐車場に車を止め、砂浜で海を眺めることができた。天気も冴えなかったので海の色もいまひとつだったが、それでもたくさんの観光客が浜辺に立って海を眺めていた。その光景が、まるで沖に鯨でもいて、それをみんなで眺めているような感じがしておかしかった。
 今度は平日にでも休みを取ってゆっくりと訪れたい。水平線に沈む夕陽と、そして、沖を照らす灯台の灯りを飽きるまで眺めてみたい。







 
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長門にて

IMG_5217.JPG by you.

 シルバーウィークの中日、家族で長門に行った。長門は山口県の北部に位置する、山陰の小都市である。そもそも私が、角島という響灘に浮かぶ小島に行ってみたいと言い出したのがきっかけなのだが、だったら長門にある金子みすゞ記念館まで連れて行けと家内と娘にせがまれ、足を延ばすことになった。
 金子みすゞ記念館は、長門市の仙崎という漁師町にある。私の場合、仙崎と言えばすぐ思い浮かべるのは蒲鉾なのだが、最近では金子みすゞの育った町として、観光スポットになっているようである。記念館はその仙崎の、昔は商店街として賑わいをみせただろうと思われる通り沿いに、実家であった書店を再現し建っている。写真はその実家の二階の、みすゞが二十歳まで使用していた言われる部屋である。
 復元された家屋の奥に、この記念館の本館があり、そこには彼女の年譜と、そして直筆の詩が展示されている。年譜にそって館内を進み、そして詩を鑑賞して行く。あまり金子みすゞに詳しくない私でも、詩のいくつかには聞き覚えがあった。万物を慈しみ、独自の観点から書かれたその詩の純度は高く、どこか仏教的な雰囲気さえ漂っている。
 しかし何故か、どの詩にも一定の暗さを感じてしまう。それは幼くして父を亡くした彼女の生い立ち、そして不遇の結婚生活がその詩に影を落としているのだろう思うのだが、それだけでは釈然としないものを感じる。彼女の年譜を見る限り、そこには貧しさを感じさせるものはない。むしろ、当時女学校まで卒業しているのだから、経済的には恵まれていたと思われる。これは私の勝手な推測だが、彼女の詩の多情さは、母親からの愛情の欠乏が根底にあったのではないか。彼女の詩を読み進むうちに、ふとそんな気がした。
 妻たちよりひと足先に館を後にした。館を出ると金木犀の香りが風に乗って漂ってきた。その香りに誘われ裏庭に回り、しばらく金木犀を眺めた。金木犀の香りの中で、妻と娘が出てくるのをしばし待った。









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Saturday, September 19, 2009

Red

IMG_4920.JPG by you.




 「焼き鳥」でもなく「おでん」でもない赤提灯が、とてもカッコ良かったのです。










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Friday, September 18, 2009

放生会

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 会社帰り、筥崎宮の放生会に行ってきた。

 梨も柿も放生会。

 放生会が終わると、博多も秋を迎えます。











 
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Thursday, September 17, 2009

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 長江の船上、酩酊した李白は、水面に映る月をすくおうとし溺死する。

 こんな最期も良いかもしれない。












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Tuesday, September 15, 2009

ケンタウル祭の夜

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 ジョバンニは結局どうなったのでしょうか?







 
 

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Sunday, September 13, 2009

朝焼け

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 早すぎた日曜の朝は、パン屋さえも準備中だった。








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Saturday, September 12, 2009

夕暮れ

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  遠い記憶の中に、こんな風景がある。

  沈む夕陽を追いかけるように、僕らは家路を急いでいる。
  





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Wednesday, September 09, 2009

Monday, September 07, 2009

ワーズワース的風景

IMG_4188.JPG by you.


 
 ワーズ・ワースのこと、僕はよく知らないけど

 彼が愛したのは、こんな風景だったのじゃないかと

 自分が撮った写真を眺めて、ふと思いました。

 






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Sunday, September 06, 2009

湖面

IMG_4104.JPG by you.


 
  
 カモの一生もまんざらではないかもと思うのです。





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Saturday, September 05, 2009

9月

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 9月になった。地下鉄は混み出し、近くにある女子高の生徒とすれ違う朝が、また始まった。
 先週、久しぶりに出張で東京に行った。日帰りで済む用事だったが、たまには泊まって帰ろうと、品川のホテルに一泊することにした。仕事を終えて上司と会社近くの居酒屋で飲んで、それから元部下と二人で、以前よく行っていた六本木のスナックに顔を出した。年に1回くらいしか行ってないが、ちゃんと私のボトルを流さずに取ってくれている。福岡に転勤になってからはそうそう行けないのだが、ママが言うには私は必ず来続けるのだという。褒められたのだか、おだてられたのだか分からないが、悪い気はしない。そう言われれば行ってやりたくなるものである。
 この店のママは変わっている。いつも勘定になるとこっそり私に、「いくら払える?」と聞いてくる。普通は客がお店に尋ねるものだが、逆に聞いてくるのである。聞かれると安値はつけ辛いもので、そう高くもなく安くもない額をいつも払っている。「持ってない時は言ってね。」と言ってくれるが、そもそも持っていない時は近寄らないものである。
 客足もまばらな裏通りのビルの地下。この店に行き出してもう4年になるが、一体いつまでありつづけるのだろうか。そして私はいつまで通うのだろうか。年内にもう一度顔を出せればいいなと思いながら、店を後にしたのだった。





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