Sunday, June 28, 2009

花の名前

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 気付いたら、花の写真をよく撮っている。
 しかしながら、私は花の名前に疎い。写真を撮っては、あれこれと女房たちに花の名前を尋ねるものだから、仕舞には花の図鑑を娘たちが買ってきてくれた。それでも、図鑑に載っている花の数は限られており、結局、分からないものが多い。
 今日も散歩の途中、雑草の中に咲くピンク色のきれいな花を見つけた。自宅に戻り図鑑で調べてみたが、やはり花の名前は分からなかった。
 私は人知れず咲いているような花が好きである。誰が植えたのだろうか。いつから咲いているのだろうか。来年もこの地に咲くのだろうか。空想は勝手にどんどん広がって行く。
 いつか私も花の種を買ってきて、こっそりと、近くの公園の土手にでも蒔いてみようか。誰も知らないような小さな花の種を。 


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Saturday, June 27, 2009


IMG_1587.JPG by you.




 
 ハスは早朝に咲き昼には閉じる。

 六月最後の土曜日、私も早朝に起き、昼寝したのだった。






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Monday, June 22, 2009

通夜

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 先週の金曜日、母の弟が死んだ。享年65才、少しばかり早いお迎えだった。
 訃報を聞き、土曜日、斎場へと向かった。斎場へ向かう姉の車の中で昔のことを思い出しながら、私たち姉弟3人が数多い甥姪の中で、一番世話になったのではないかとふと思った。なかなか子宝に恵まれなかった叔父は、私たちをよく花火大会やお祭りに連れて行ってくれたものだった。
 斎場には、久しぶりに見る叔父の息子たち、それから親類たちがすでに集まって通夜の始まりを待っていた。通夜が始まる前に、母の妹が私に話しかけてきた。昨夜一晩付き添った夫は疲れ果てている。悪いが今夜はお前たちが通夜守をしてくれないか。私は最初からそのつもりで来ていたので、その役を快く引き受けた。
 結局、通夜守は亡くなった叔父の次男と私の二人で行うことになった。1時過ぎ、昨夜ほとんど寝ていない次男を控え室で寝かせ、祭壇の前は私だけとなった。蝋燭、線香の火を絶やさないように気をつけ、祭壇の前の椅子に腰掛けてひとり缶ビールを飲みながら、叔父の遺影を眺めていた。
 もうこれ以上ビールを飲むと寝てしまう。私はビールを飲むのを止めた。手持ち無沙汰になったので、蝋燭に火を点しながら横に置いてある鈴を鳴らしてみた。鈴の甲高い音が思った以上に斎場の中に響き渡る。僧侶用の大きな鈴があったのでこれも鳴らしてみる。今度は低い鈴の音が室内で共鳴し、その共鳴がまた共鳴を生むように鳴り続けた。
 こんなに音響効果が良いのならば歌を歌ってみたらどうか。試しにちょっと歌ってみると、予想した通りにエコーが効いて上手く聞こえる。これは良いと思い、何か1曲叔父に歌ってあげることにした。何を歌うか迷ったが、レミオロメンの「3月9日」を歌うことに決め、歌詞を携帯で調べた。
 誰もいない斎場でひとり祭壇の前に立ち、携帯を左手に持ちながら私は「3月9日」を歌い始めた。時刻は3時を過ぎていた。斎場内に私の下手な歌声がこだまする。控え室で寝ている従弟が起きないか気になったが、かなり疲れていたので目を覚ますことはないだろう。そして夜が明けるまで、弔問客も来ることはないだろう。
 歌い進める程にメロディーが安定してきて、歌に気持ちが入っていった。好きなサビの部分に入ると、すこし目頭が熱くなってきた。

   瞳を閉じれば あなたが
   まぶたのうらに いることで
   どれほど強くなれたでしょう
   あなたにとって私も そうでありたい

   ラーラララー

 歌い終えて、これでどうにか役目を果たしたような気がした。叔父に少しだけ恩返しができたような気がした。6本目の蝋燭に火をつけ換え、外へ煙草を吸いに出た。喫煙所の椅子の下にいた野良猫が私を見つけ逃げ出す。暗闇の中、湿った風が吹いている。煙草の煙が、その湿った風の中に溶けていく。夜はまだ、明けそうになかった。






 
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Saturday, June 20, 2009

朝の浜辺

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 これから始まる一日が、穏やかであれと君も願うのかな。





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Monday, June 15, 2009

山笠

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 何かを担ぎたいと思うのは、あるいは男の本能かもしれない。

 また暑い夏が来ようとしています。







 
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Sunday, June 14, 2009

玉葱

IMG_1371.JPG by you.

 実家かららっきょうの漬け物と一緒にジャガイモ、タマネギが送ってきた。送られてきたタマネギはどれも大振りで色つやが良く、見た目から美味しそうである。下の娘が早速今日はカレーにしようと言い出したが、本日の献立は決まっているらしく、カレーは明日に持ち越しとなった。
 今では実家も近くなったが、東京にいた頃は、遥々九州の実家から届く段ボール箱一杯の野菜や米に、よくぞここまで辿り着いてくれたと、感激しながら荷解きをしたものである。
 いつの日か娘たちに私たちも送ることになるだろうが、その時は何を送ってあげようか。明太子や魚の干物も良いが、やはりお米が一番だろう。ふるさとから届くお米ほど有り難いものはないのである。



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Saturday, June 13, 2009

紺屋町

IMG_1289.JPG by you.

 僕はバック屋さんに行きたかったのだが、どうしても見つけ切れなかった。
 三日前に前を通ったばかりなのだが、その時見た「パンク修理」の大きな看板も見当たらない。
 そんな筈はないのだが、大名紺屋町で僕は狐につままれたような気がしたのだった。




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Sunday, June 07, 2009

6月

IMG_1145.JPG by you.

 福岡の梅雨入りはまだのようだが、昨日今日とどんよりした天気が続いている。予報では今日は晴れのようだったが、霧のような雨が昨日に続き今朝も降った。そろそろ梅雨入りも近いだろう。
 今日は早朝から自転車に乗って、早良区のとある神社に行ってきた。昨日、行きつけの喫茶店の店主から、そこに行くと”良い気”をもらえると聞いたから、早速行ってみることにしたのである。別に信心深い方でもないが、喫茶店のお客さんで霊能力者の人がいるらしくて、その人の話では、この神社の神様がとても良い気を送ってくれると言うのである。
 午前7時、マンションを出てひたすら自転車を西に進ませる。西新を過ぎてしばらくすると参道入り口の鳥居が見えてきた。鳥居をくぐり、石段の前まで自転車を進ませる。通行の邪魔にならないように自転車を止めて、石段を上がって行く。気のせいか、妙に明るさを感じる神社である。石段を登り切り本殿へと進む。ガラガラと鈴を鳴らし柏手を打ちながら、さて何を願おうかと考えるが、特にこれと言ってないのである。とりあえず家族の健康だけを願って神社を後にした。
 参道の途中を右に曲がり、人気のない商店街を通り抜けた。気は持ちようかもしれないが、清々しくなったような気がしないでもない。急におなかが空いてきた。そう言えば朝食がまだだった。松屋で牛丼の並を食べて、心身ともに満たされ帰ったのだった。



 
 
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Saturday, June 06, 2009

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  夜の港で撮った一枚は

  大した出来でもないけれど

  捨てるに忍びなく






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